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《ブラジル》恐竜アルダティアンの化石を初確認=白亜紀後期、全長22mの草食系

恐竜の化石発見を報じるモンテ・アウト市サイト広報

 サンパウロ総合大学(USP)の考古学チームが、8500万年前にサンパウロ州内陸部に生息したと見られる恐竜に、これまでブラジルで生息していたとは想定されていなかった新たな草食系の恐竜が存在していた可能性があるとの研究結果を発表した。4日付現地サイトが報じている。
 このことは、USPとサンパウロ州モンテ・アルト市の古生物学博物館が共同で行った研究で明らかになった。
 今回の研究対象となったのは、1997年にサンパウロ州カンジード・ロドリゲス市で発見された恐竜の骨だ。この化石は従来は別の種の恐竜のものだと思われていたが、研究チームによると、この骨は「アルダティタン」のものだという。

 アルダティタンは草食系のティタノサウルスの一種で、首と尾が長く、パンゲア大陸が分離する前の白亜紀後期(約8500万年前)に存在したとされる。今回鑑定された化石の主は、全長約22メートルだったと見られている。
 調査団長のジュリアン・ジュニオル博士によると、サンパウロ州でアルダティタンの存在が確認されたのは初めてだが、「モンテ・アルトは化石の宝庫だから、今回の恐竜の仲間の化石も見つかるかもしれない」と語っている。
 同博士によると、アルダティタンはアルゼンチンに生息したとされるティタノサウルス系のアエオロサウルスと同属だと考えられていたが、今回の研究により、明確に違うものであることが分かったという。

★2017年11月14日《ブラジル》サンパウロ州内陸部は恐竜の宝庫=水陸両生獣や巨大な首長竜も