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《ブラジル》サレス環境相にアマゾン違法伐採の幇助疑惑=連邦検察庁の捜査申請を最高裁許可

サレス環境相(Marcelo Camargo)

 連邦検察庁は5月31日、リカルド・サレス環境相に対する捜査許可要請を最高裁に行った。アマゾナス州の連邦警察が4月に訴えていた、環境違反に対する監査の妨害容疑に関するものだ。5月31日、6月1日付現地紙、サイトが報じている。
 今回の捜査許可要請は、最高裁のカルメン・ルシア判事が1カ月前に行った、捜査許可に値するだけの疑惑があるかという問いに対する答えとして行われた。カルメン判事の問いは、アマゾナス州の元連警支部長のアレッシャンドレ・サライヴァ氏が4月に行った捜査許可要請に関連するものだ。
 サライヴァ氏が4月に起こした訴えでは、サレス環境相とテルマリオ・モッタ上議(PROS)が環境破壊行為に対する監査を困難にするべく、様々な形の妨害行為を行っていた疑惑が記載されていた。
 これは昨年12月、ブラジル環境史上でも記録的な22万6763立方メートルに及ぶ不法伐採の木材押収につながったハンドローンタス作戦に絡むものだ。この不法伐採による国の損害額は1億2900万レアルに及ぶとも言われている。この件に関し、連警はサレス氏らが行政上の管理義務に違反し、組織犯罪に対する捜査の妨害を行った疑惑を指摘していた。

 この訴えに対して、カルメン判事は4月27日に検察庁に判断を求めた。検察庁は、サレス氏に対して証言を求め、同氏もそれに応じていた。だが、その説明が不十分だと見なされ、それが今回の検察庁の捜査開始要請につながった。
 今回の捜査許可要請が提出される12日前の5月19日には、同じく最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が、連邦警察からの別の捜査依頼に応えて、サレス氏や環境省、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)などに関する職場などの家宅捜査の許可を出していた。それは金融活動管理審議会(COAF)の調べで、環境省に1410万レアルの不自然な金の動きがあるとの報告を受けてのものだった。この際、モラエス判事は「きわめて不自然な動きだ」として、犯罪性を強く疑っていた。
 サレス氏はこれまでも違法な森林伐採の促進につながるような言動が問題視されていたが、今回の捜査要求で辞任を求める声がさらに強まっており、ボルソナロ大統領が同氏を解任する最後のチャンスとさえとらえられている。

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