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《ブラジル》黒人活動家に「風呂に入れ」 フリアス文化局長が問題発言

フリアス文化局長(Marcello Casal)

 連邦政府文化局のマリオ・フリアス文化局長が、黒人の活動家に対して、「ちゃんと風呂に入れ」という人種差別発言を行い、問題となった。16日付現地サイトが報じている。
 ことの発端は15日、大統領側近のテルシオ・アルナウド・トマス氏がツイッター上で、サイト「ブラジル247」が掲載した「黒人歴史家のジョネス・マノエル氏が、『ボルソナロ大統領の死を祝う花火ならもう買ってある』と語る」という記事を取り上げ、「この男は一体誰だ」とツイートしたことにある。
 これに対してフリアス氏が返信し、「知らないな。彼はちゃんと風呂に入った方がいいだろう(Precisa de um bom banho)」と書き込んだ。ジョネス氏はアフロヘアと髭面に特徴がある。
 これにジョネス氏が反応し、「ボルソナロ政権はレイシスト(人種差別主義者)やナチス礼賛者で溢れている。今回の場合はかつての怒れる俳優、現在は攻撃的ファシストの男だ」とフリアス氏を皮肉った。
 ジョネス氏はさらに、二代前の文化局長のロベルト・アルヴィム氏が2020年1月にナチス・ドイツの宣伝相をつとめたヨーゼフ・ゲッベルスの言動を真似た動画で問題となり、即刻解雇された例を引き合いに出した。

 フリアス氏のこの言動はネット上で問題となり、黒人女性で元リオ市長のベネジータ・デ・シウヴァ氏や、18年大統領選でフェルナンド・ハダジ氏の副候補をつとめたマヌエラ・ダヴィラ氏なども批判を行った。
 これらの反応に対して、フリアス氏は「すべての汚いやつらは風呂に入るべきだ。中でも、民主的に選ばれた国家元首の死を祝う人間ほど汚いやつはいない。そんなやつに限って、大量虐殺を行ったスターリンを崇拝するのだ」と反論し、さらに騒ぎを広げた。ジョネス氏はイタリアのマルクス主義の思想家ドメニコ・ロスルド氏の研究家だ。
 ツイッター社は15日、フリアス氏の発言は人種差別に当たると判断し、同氏のツイートを削除した。フリアス氏は以前も銃を持って文化局内を歩き、大声でどなるなどして、問題となったことがあった。

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