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《ブラジル》ボルソナロ大統領=手術なしでも経過良好=退院日程の目処は立たず

点滴を受けながら病院内を歩く大統領(reproducao/Twitter)

 腸閉塞で入院中のボルソナロ大統領は現状、手術を行わない治療を行っているが、退院のめどは立っていないと、16日付現地紙、サイトが報じている。
 10日以上止まらなかったしゃっくりと腹部の痛みを訴えたボルソナロ大統領は14日朝、ブラジリアの軍病院に行った後、「手術の可能性あり」として、その日のうちにサンパウロ市のヴィラ・ノヴァ・スター病院に移送された。
 同病院では手術は行わず、鼻からのチューブで栄養分をとりながらの治療や観察がはじまった。経過は良好で、15日夜にはチューブも取り外され、16日からは経口食も取りはじめた。大統領は2018年9月のミナス・ジェライス州での刺傷事件以降、腹部の手術を4度受けている。

 同日夕方には、ミシェレ夫人が見舞いに駆けつけ、そのときに撮った大統領の写真をネットにあげている。
 だが、現時点でまだ、退院日時は未定だ。大統領も16日、ネット上で支持者に対して、「神がゆるせばすぐ現場に復帰する」と述べるにとどまっている。
 通常なら、大統領不在中の職務はアミウトン・モウロン副大統領が代行するが、同副大統領は14~17日はアフリカのアンゴラに滞在中のため、大統領は病室で執務を行う意向のようだ。

★2021年7月16日《ブラジル》ボルソナロ大統領=当面は緊急手術不要の判断=投薬などで治療、退院は未定
★2021年7月15日《記者コラム》ストレスで入院? 孤立感強める大統領
★2021年7月3日《ブラジル》連邦検察庁がボルソナロ大統領を捜査へ=ワクチン不正黙認疑惑で=最高裁からの圧力に抗えず

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