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《リオ市》早々とイベント再開宣言=大晦日とカーニバル盛大に=予防接種の進捗状況次第

外出規制で閑散とするリオ市の海岸(Tania Rego/Agencia Brasil)

 新型コロナのワクチン接種で感染拡大が減速し始めた事を受け、リオ市のエドゥアルド・パエス市長が29日、「再開」記念イベントを開催する計画を発表したと同日付現地サイトが報じた。
 観光都市リオにとり、コロナ禍で外出規制などの防疫対策採用を余儀なくされ、日常の経済活動や国内外からの観光客受け入れが大幅に制限された事は大きな痛手だ。
 同市長が先日来語ってきたのは、今年末の大晦日(レヴェイロン)や来年のカーニバルといった大型イベント復活だ。同件は、「リオ市の歴史が始まって以来、最大規模のレヴェイロン開催」との言葉や、サンバ会場であるサプカイでパレードを行う事ができるよう、エスコーラ・デ・サンバを支援するとの約束からも明らかだ。
 同市長は「リオ市は出会いと抱擁の街であり、祝いの街」とし、「我々の願いは、人類や市民、リオ市自身との再会の瞬間を、世界を代表するような最良の形で祝える街である事」と語った。
 同市長が考えているような形での大晦日やカーニバルの復活は、市内の大半がマスク着用義務を解かれた状態となっている事が条件だ。市役所側はこの状態は11月15日前後に実現すると見ており、それまではマスク着用や社会的な距離の確保といった防疫対策の維持が必要と強調した。
 同市では、11月15日までに80%の市民が最低1回の予防接種を受け、2度目の接種または1回で完了するワクチンの接種を受けた接種完了者が75%に達していれば、公共交通機関や医療機関以外の場所での社会的距離の確保やマスク着用は不要としている。

 「再開」記念イベントは、9月2日の文化・スポーツ行事から始まる。同市長はこの日を「再開の日」という名前の市の休日とした上で3日を任意休日とし、5日まで行事を続ける意向だ。
 最初の行事は、港周辺でのDJによる音楽プログラムや食のイベント、サッカーの大会などのスポーツイベントを繰り広げる予定で、記念イベントは来年の9月2日まで続く予定だ。各イベントの詳細は随時発表される予定だが、同市長はロック・イン・リオの主催者にも、再開から1年を記念するため、9月2日を含む日程で予定を組むよう要請している。
 専門家はこの計画は感染者や死者の減少、保健省によるワクチン配布、集団接種への市民の参加の3点にかかっていると評価。市保健局では、呼吸器疾患が増える時期にも関わらず、ここ数週間の入院患者は大幅に減っており、計画実現は可能と見ている。
 現行の外出規制は8月9日までで区切りがつくが、市保健局は9月に再開を祝うには8月中の行動が大切だと強調。コロナによるダメージが少なかった青年達が気を許して3密を作ったり、予防接種に抵抗を示したりしている事を懸念し、協力を呼びかけた。
 同市の予防接種率は、最低1回は接種が57・8%、接種完了は25・3%だ。市保健局は、8月18日までに18歳以上、9月10日には12歳以上への初回接種を完了する予定で、高齢者への追加接種も計画中だ。

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