新型コロナウイルスの影響により、年越しイベント(レヴェイオン)やカーニバルのようなサンパウロ市やリオ市に代表される大型イベントの開催が、続々と中止や延期になっている。25~27日付現地サイトが報じている。
年越しイベント「レヴェイオン」に関しては、サンパウロ市のパウリスタ大通りで例年行われているものに関してはすでに17日に中止が発表されている。だが国内最大規模で、コパカバーナなどの海岸の上で打ち上がる花火で有名なリオに関しても25日、「通常行われている形ではやれない」という声明を市が発表している。
「新年を祝うイベントはできないわけではないが、人を会場に入れる形式では不可能」とする見解だ。
リオのレヴェイオンでは例年年越しコンサートがコパカバーナの特設会場で行われ、新年になった瞬間に花火が打ち上がる。リオ市側の説明によると「テレビやネットでの中継は否定しない」との説明を行なっている。
リオ観光局「リオトゥール」も「市の費用は100%、コロナ対策に当てられるため、レヴェイオンを行うとなれば民間投資でということになる」としている。
当初の予定なら2月に開催だったリオのカーニバルも、市はまだ決定を出せずにいる。リオ市は、エスコーラ・デ・サンバが所属する団体「独立リーグ(Liesa)」に対して、チケット販売などの行為を行わないように依頼している。
一方、サンパウロ市でも、レヴェイオンやF1グランプリ、ゲイパレード、マルシャ・デ・デウス(キリスト教プロテスタント信徒の集団行進)などの中止がすでに発表されている。
それに加え、カーニバルに関しても2月の開催は延期する方針であることをブルーノ・コーヴァス市長が24日に明言している。延期日時は5月、もしくは7月とされているが、カーニバルがキリスト教祝日に絡んだイベントであることから、市民に受け入れられるかどうかは不透明だ。