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《ブラジル》リベイロ教育相「学長は左派ではダメ」=「大学は少数の人に」とも

リベイロ教育相(Fabio Rodrigues Pozzebom)

 大統領お墨付きの右寄り思想を持つミルトン・リベイロ教育相が、「連邦大学の学長は左派であってはならない」「大学は少数の人のものであるべきだ」などと発言し、物議を醸している。11日付現地紙などが報じている。
 リベイロ教育相の発言が注目されたのは9日、TVブラジル局の番組「セン・センスーラ」の取材を受けたことによってだった。
 同教育相は連邦大学の学長に話が及ぶと、「私はこれまで(65人の学長中)20から25の学長と話をした。そのうちの10人はボルソナロ大統領のもとに連れていった」と語った。
 そして「学長がボウソナロ派である必要はないが」と前置きした上で、「左派やルーラ派であってはならない。それぞれの思想の違いを認めなければならない」と主張した。
 同教育相によると、「こういう議論になった場合、意見を一致させるな、お互いの考えを尊重しあえと、私は常々言っている」という。
 同相のこうした考えは、ボルソナロ大統領が就任当時から成立させたがっている政策「政党なき学校」に通じるものだが、反対が強く、成立のめどが立っていない。

 リベイロ教育相はさらに「連邦大学で教育を受けられる人は少数であるべきだ」とし、技術系専門学校を増やすべきとの考えも示した。「法学や工学を学んだのに、ウーベルの運転手をやっている人がたくさんいる。彼らのための職がないからだ。だが、コンピューターの専門知識があれば就職できるし、雇用も増えるではないか」と語った。
 「教育の充実」は、2013年6月のサッカーのコンフェデ杯の際に連日展開された抗議行動で、保健衛生政策の拡充と共に国民から求められたものだ。「教育の制限」の主張ともとれる同相の発言はネット上などで強く批判されている。
 ボルソナロ政権下の教育相はこれまでも、軒並み問題が発覚して座を追われている。リカルド・ヴェレス・ロドリゲス氏は、19年2月に全国の学校に「生徒が国歌を歌う様子を録画して送れ」との手紙を出して問題となり、アブラアン・ウェイントラウビ氏は20年3月にコロナウイルスの中国陰謀論と人種差別発言で中国大使を激怒させた。20年6月に就任予定だったカルロス・デコテッリ氏は、学歴詐称で就任が流れている。

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