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《ブラジル》米国の接種完了率上回る=保健省が2、3度目を促進=交互接種の研究も

新型コロナのワクチン接種(Tomas Silva/Agencia Brasil)

 【既報関連】保健省が接種完了から5カ月以上を経た18歳以上の人に新型コロナワクチンの補強接種を認めた後、20~26日に全国的な接種キャンペーンを行う事を決めた。ブラジルの予防接種進展は米国を越えたが、予防接種効果を高めるため、保健省は「半分だけの防御は防御にあらず」と訴えて2、3度目の接種促進を目指すと17、18日付現地サイトが報じた。
 ワクチンの予防接種効果はより多くの人がより速やかに接種を受ける程高い。また、リオ州の入院者の大半は未接種者か接種未完了者である事からわかるように、より高い効果を得るには、通常のワクチンは2度、ヤンセン社製は1度の接種過程の完了が必要だ。
 17日現在のブラジルのワクチン接種完了者は1億2677万3298人(人口の59・43%)で、ブラジルよりも早い昨年12月14日に接種を始め、1億9543万5688人が接種を完了した米国の58・9%を上回った。
 最低1回接種を受けた人は1億5733万6036人で人口の73・76%、補強接種を受けた人は1246万1180人で5・93%となった。国家衛生監督庁(Anvisa)がワクチンの緊急使用を認めてからの10カ月間の総接種回数は2億9675万514回に達した。

 だが、2度目の接種が予定日より2週間以上遅れている人が2100万人に増えたため、20~26日にメガ・ヴァシナサンと題するキャンペーンが開催される。キャンペーンの目的は2~3度目の接種促進で、サンパウロ市、リオ市、マナウス市、クチリバ市、サルバドール市、ブラジリアでは特別イベントも計画中だ。
 Anvisaが承認済みの補強接種用ワクチンはファイザー社製のみだが、17日にはアストラゼネカ社も補強接種への使用承認を申請した。
 なお、アストラゼネカ社製ワクチンの国内生産も担当しているオズワルド・クルス財団(Fiocruz)は、保健省の支援で、予防接種で生じた抗体の持続期間や異なるワクチンを使う交互接種の効果などに関する研究を行っている。
 交互接種の研究は、コロナバックで初回接種を受けた研究者の一部が運営上のミスで、アストラゼネカ社製で2度目の接種を受けた後、接種効果確認などのために始まった。コロナバックを認めていない国がある事や補強接種はmRNA型ワクチンを使う国が多い事などから、これらの研究は重要な意味を持つ。
 保健省はコロナバック未承認国への旅行者への他のワクチンによる追加接種や、アストラゼネカ社製とファイザー社製の交互接種者への接種証明発行も承認済みだ。

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