ホーム | ブラジル国内ニュース | 《リオ市》インフルエンザの患者急増=夏前なのにH3N2型2万1千人感染

《リオ市》インフルエンザの患者急増=夏前なのにH3N2型2万1千人感染

予防接種の様子(Tania Rego/Agencia Brasil)

 新型コロナの感染者や死者は減少傾向にあるリオ市が、真夏に向かう今、時期外れのインフルエンザ患者急増で対応に追われている。6日付伯字サイトによると、同市ではここ3週間で2万1千人がH3N2型のインフルエンザと診断されている。
 ダニエル・ソランス市保健局長によると、夏前の時期のインフルエンザ流行は珍しい。だが感染病の専門家は既に、コロナ禍でインフルエンザの予防接種率が下がり、新型コロナウイルスの蔓延が落ち着いてきたら他のウイルスによる感染症が増える可能性があると警告していたという。
 同局長は6日、インフルエンザより新型コロナを懸念する市民が多かった事と、ここ2年間はインフルエンザが影を潜めていた事で、同病が増える素地ができたとの見解を表明した。と同時に、リオ市は11月からインフルエンザの予防接種キャンペーンを行っており、ワクチン増量で接種が進めば発症者も減るはずとの見方を示した。

チジュッカのUPAに設置された軽症患者診察用のテント(6日付G1サイトの記事の一部)

 リオ州政府はインフルエンザの患者急増に対応するため、マレシャル・エルメス、チジュッカ、ボタフォゴの救急診療所(UPA)と、ペーニャ区のジェツリオ・ヴァルガス病院内に軽症患者用のテントを設置した。UPAでのテント利用は既に始まっている。
 ただ、6日のインフルエンザの予防接種はワクチン不足のため中断。保健省は同州に17万回分のワクチン配布を約束していたが、正午現在でまだ届いていないという。
 インフルエンザの予防接種率低下はリオ市だけの問題ではなく、注意が必要だ。コロナ対策のために採用されたマスクが風邪の蔓延を防いでいた側面があり、開放空間でのマスク着用義務解除がインフルエンザ急増を招いた可能性もある。

★2021年11月24日《ブラジル》ワクチン接種=若者に目立つ2度目の遅れ=接種間隔変更も理由の一つ=道のカーニバル中止する市も
★2021年11月9日《ブラジル》コロナ死者1週間なしの州出現=7日はリオ州でも犠牲者ゼロ=ワクチン接種の効果は歴然
★2021年10月22日《ブラジル》人口の半分がワクチン接種完了=1億人以上の国で53番目=死者減少などの効果は明白

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 10月末から被爆者健康診断=在伯協会、譲歩の形2003年8月6日 10月末から被爆者健康診断=在伯協会、譲歩の形 8月6日(水) […]
  • 雲の上にいる気分」=春の叙勲伝達式・祝賀会=サンパウロ市2004年5月28日 雲の上にいる気分」=春の叙勲伝達式・祝賀会=サンパウロ市 5月28日(金) […]
  • 「小野田さんの大和魂学んで」=伝記出版祝賀会で呼びかけ2016年12月7日 「小野田さんの大和魂学んで」=伝記出版祝賀会で呼びかけ  〝伝説の日本兵〟小野田寛郎さんのポ語伝記がブラジル陸軍から出版されたことを記念して、ブラジル陸軍南東部(マウロ・セザル・ロレナ・シジ総司令官)、リベルダーデ友好会(平崎靖之会長)、和歌山県人会(谷口ジョゼ会長)は11月18日、サンパウロ市のニッケイパレスホテルで祝賀会を行 […]
  • ■訃報■コロニア歌人 藤田朝壽さん2018年2月16日 ■訃報■コロニア歌人 藤田朝壽さん  サンパウロ新聞歌壇や老荘の友で選者を務めていたコロニア歌人・藤田朝壽さん(歌号「藤田朝日子」)が1月4日、スザノ市内病院で老衰のため亡くなっていた。享年93。  藤田さんは、1924年愛知県北字和群日吉村に生まれ、34年渡伯。チエテ移住地に入植し、棉作に従事。49年にはパラ […]
  • コラム オーリャ!2007年10月2日 コラム オーリャ! ニッケイ新聞 2007年10月2日付け  戦後、シネマ屋として活躍したのち、洗濯屋や食堂経営をしながら「費用持ち出し」で芝居の活動をしてきた、小泉照男さん。演劇研究会の座長として、各地を廻りながら舞台を披露してきた。 […]