去る11月10日(木)はアスンシォン老人クラブ寿会(菊池明雄会長)の会員41人が、首都アスンシォンの南方約40キロに所在する常石グループの造船所を見学した。港町ビリェタ市のパラグァイ河沿い工業団地内に、2008年に開設された同造船所。寺岡工場長の案内によって、皆で老いの好奇心もよろしく、珍しい施設や設備を楽しく見学する有益な機 ...
続きを読む »特別寄稿
予想を裏切った米国大統領選挙=型破りトランプの登場で世界はどうなる=駒形 秀雄
11月8日米国で行われた大統領選挙で、当初泡沫候補とされていたドナルド トランプ氏が当選を確実にし、その意外さに、世界は衝撃を受けました。 トランプ氏は今まで一回も政治職に就いた経験もなく、その特異な言動や女性を見下したような過去の発言も伝えられ、種々の世論調査からも、対立候補のクリントン女史に勝てないと見られていたからなの ...
続きを読む »宮尾進さんのこと=サンパウロ市 中島宏(西風会)
宮尾進さんが亡くなられた。 日系コロニアにとって、かけがえのない人がまた一人、消えた。それに対する無念さと同時に、「諸行無常」という言葉が否応なく迫ってくるという感じもある。 宮尾さんは、ブラジルの日本人移民の歴史を丁寧に調査し、そこに生じて行った様々な事象を分析し、考察することによって、移民とは何かという大きなテーマを終 ...
続きを読む »メルコスール加盟の裏幕=ジウマの秘密工作を暴露=〝独裁体制〟ヴェネズエラ=アスンシオン在住 坂本邦雄
ブラジルのヴェージャ誌(10月7日号)が報じるところによると、時のジウマ・ルセフ大統領(2011年1月―2016年8月)は、ブラジルがパラグァイに対する双国イタイプー水力発電所の同国分余剰電力買い上げ価格を3倍に値上げする事をもって、ヴェネズエラが望むメルコスールへの正会員国加盟を認めさすべく、パラグァイ国会を説得(買収)する ...
続きを読む »人体用語の語源を辿る「アッ・ハー体験」で言葉を楽しむ=サンパウロ市 ヴィラカロン在住 毛利律子
小難しい響きのある「医学用語」だが、実は、その言葉が生まれた背景にある「文化(その地域の宗教・言語・慣習)」が興味深い。世界には国の数ほど文化があるわけだが、それら、古代に発祥した病に関する言葉が現代の私たちが何気なく使っている言葉につながっているのが意外な発見となり、いかに人類が古くから病と格闘してきたかをうかがい知ることに ...
続きを読む »統一選挙で変わるかブラジル=新人ドリア登場で見えた一条の光=駒形 秀雄
「暑いですね」「いや、また寒くなりましたね」こんな事を言っているうちに9月も過ぎ、10月2日ブラジル全土で統一地方選挙が行われました。 この選挙は私達の市町村の首長や議員を選ぶ身近な行事なのですが、あまり大きな話題にもならず、いつの間にか始まり、そして終わったという感じでした。 この『静かな選挙』の理由としては、今回から実 ...
続きを読む »テメル新大統領のパ国初訪問=10月に課題盛りだくさん=べ国マドゥロの末期的な罵詈雑言=パラグァイ在住 坂本邦雄
パラグァイ外務省と駐巴ブラジル大使館の共同発表に依れば、テメル新大統領は、地域諸国の中では初めての外遊先となるパラグァイを来る10月3日(月)に公式訪問する事になった。その目的はイタイプー、貿易、インフラ整備やメルコスール等の盛り沢山な諸問題の見直しの検討にあり、カルテス大統領との精力的な首脳会談が予定されている。 パラグァ ...
続きを読む »女傑「ラス・レシデンタス」の国=パラグァイ日本人移住80周年=隠れた女性の貢献こそ社会の基礎=アスンシォン在住 坂本邦雄
パラグァイの名物と言えば『ナランハ』(ミカン)、『ジェルバ・マテ』(マテ茶)と『女性』が有名である。ナランハはブラジルで言うラランジャだが、パラグァイのものとは一寸味が違う。ジェルバ・マテもアルゼンチン、ウルグァイ及びブラジルでも知られるいわゆるマテ茶だが、元はグアラニー族分布領域の在来植物であって、従いパラグァイが自生マテ茶 ...
続きを読む »医学英語に似たポ語の不思議=ラテン語由来の意外な共通点=語源から見た言葉の奥深さ=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子
ここ10~20年の間に日本の医学界では、アメリカの影響で「医学英語」が席巻するようになってきた。これが、「受験英語」しか知らない日本人にとっては相当に難しい。なぜ難しいかというと、その語源がギリシャ語やラテン語にあるからだ。大学の英語学担当の指導教師も、ラテン語やギリシャ語の基礎知識を学ばなければならない。筆者もその一人だった ...
続きを読む »『ギュンターの冬』日本で出版=独裁者が持つ二つの顔=邦訳2冊目のパラグァイ文学=アスンシオン在住 坂本邦雄
6月初旬に、私立大学ではパラグァイで一番大きい「北方総合大学(Universidad del Norte)」のフアン・マヌエル・マルコス総長の著作になる異色のミステリー政治小説『ギュンターの冬』(El invierno de Gunter)の邦訳版が、京都外語大学で開催された日本ラテンアメリカ学会の定期総会を機に紹介され、次い ...
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