特別寄稿
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巴亜双国ヤシレタ・ダム=米国諜報機関が機密解除=秘密文書で意外な事実判明=パラグァイ 坂本邦雄
最近アメリカの諜報機関が機密解除したアルゼンチン最後の独裁政権に関る軍事秘密文書の中で、ヤシレタ水力発電所の建設プロジェクトは「ラテンアメリカにおける最も多くの機会と利益をもたらす善い米国の事業計画
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正念場にたつブラジル=五輪をバネに経済好転の兆し=7月20日=サンパウロ市在住 田中禮三
一昨年来、石油公社ペトロブラス絡みのスキャンダルが、ブラジル政治・経済の中枢を揺るがす重大な事態を招いている。オリンピック前夜の現在、その後も乱気流の中を漂い続けるブラジルの状況をお届けする。 《1
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未来への遺産となるか=リオ・オリンピック会場=果たして東京五輪のお手本に=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子
本日8月5日、南米初のオリンピックがリオデジャネイロで始まる。 ブラジルがこの数年で急速に深刻化した政治・経済が混迷を深める中、開催経費382億レアル(約1兆2200億円)をかけて開催にこぎつけたと
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南米の異端児ヴェネズエラ=パラグァイとブラジルが異議=メルコスール=輪番議長国就任に=アスンシオン在住 坂本邦雄
南米南部共同市場(メルコスール)は加盟国国名の頭文字の(ABC)順に沿って輪番議長国の座を6カ月毎に持ち回りで交代する制度である。 本来なら規定に従ってこの7月にウルグァイからヴェネズエラに議長国の
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巴国の今後の課題を探る=知名度を高める努力が必要=小粒な反逆児の潜在力=パラグァイ在住 坂本邦雄
仏ソルボンヌ大学のラテンアメリカ高等研究所の所長で、ヨーロッパのラ米諸国に関心を抱く政財界やマスメディア界のトップ顧問の一人として知られる、ステファン・ウィトコフスキー専門家は、「パラグァイは国際社
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「ブラジル日系美術史」発刊に寄せて=中島 宏
今回、サンパウロ人文科学研究所から出版された、田中慎二氏執筆、宮尾進氏監修の『ブラジル日系美術史』は、内容的にも完成度の高い非常に優れた本で、その出来栄えに強い感銘を受けました。このような本はブラジ
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多国籍LED企業の巴国進出=英EU離脱の及ぼす悪影響=二国間通商交渉の時代へ=パラグァイ 坂本邦雄
日本の青色・白色発光ダイオードの研究がノーベル物理学賞に輝き、世界的に生活や環境面からその重要度が注目されているのは今や広く知られている。 この度は、EUROLUCE・グループ(本社=オーストラリア
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歴史的なオバマ大統領広島訪問=実現の立役者・被爆当事者たち=「雲一つない晴れた朝、空から死が降ってきて、世界は一変した」=サンパウロ市 毛利律子
アメリカのオバマ大統領が現職大統領として広島訪問を実現して今月の27日でひと月となる。しかし、世界中のニュースが氾濫する日常では、早や、忘れ去られようとしているのではないかと案じられる。 6月3日の
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南米諸国の右傾化は進むか=統治欠如と大衆迎合主義=左右を問わず潜む危険性=パラグァイ 坂本邦雄
最近12年間において左派が君臨していた南米のほとんどの国々は、ここ8カ月の間にその覇権勢力を失って来た。その最も顕著で衝撃的だったのは昨年11月にアルゼンチンで、クリスティナ・キルチネル政権が中道右
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融合しないメノナイト文化=篤い信仰、頑なな棲み分け=日本移民にも「他山の石」か=パラグァイ在住 坂本邦雄
首都アスンション市より467キロの地点に所在する西部パラグァイのチャコ、特にボケロン県の都フィラデルフィア市では、普通のパラグァイ人や原住民社会のそれよりも、メノナイト文化が優越した現象が顕著である