ホーム | コラム | オーリャ! (ページ 42)

オーリャ!

オーリャ!

 文協ビルの移民史料館内に、8―9階をつなぐ障害者用エレベーターが設置され、14日に落成式が行われた。そこで、幾つかの興味深い状況と遭遇した。 〃落成式〃と言いながらエレベーターは未通。当地的にはそれは「仕方ない」としても、当日の式次第はテープカットと目録譲渡のみ。「写真撮影」の機会があるだけで、主催者側から「挨拶」のような自発 ...

続きを読む »

オーリャ!

 デモで捕まり、しかも薬を飲んでいるというので過激な人物かと思っていたら、原野ファビオ秀樹さんはごく普通の礼儀正しい青年だった。拘留されて何日も経つのに、振る舞いや話し方ではそれを感じさせず、活動家らしい精神的強さのようなものを感じた。 彼の話を聞きながら、意図的な誤認逮捕というのは、この国ではそれほど珍しくないということを実感 ...

続きを読む »

オーリャ!

 約18万人が来場し、大盛況だった県連日本祭の華やかな会場、その一角にはひそやかに将棋ブースがあった。手作りの凝った装飾で華やぐ折り紙や書道の体験教室が近くにあるだけに、机4台と将棋盤だけの無骨なブースには、どこか寂れた雰囲気が漂う。 「展示物や郷土食には興味が無いです」と将棋に熱中するのはニコラス・ジュン・カマダ・デ・トレドく ...

続きを読む »

オーリャ!

 「これだけ大きくなったのも考え物ですよ」。日本祭り会場を見渡した関係者がぼやいた。W杯中でも来場者多数、郷土食完売という県人会も多く、表向きは上々に見えたのだが…。 県連首脳陣に企画運営の専門家が不在なのは不安要素の一つだ。規模拡大に伴い「そろそろ運営をプロに任せるべきでは」との声もある。そして最大の懸念は多額の赤字、なかでも ...

続きを読む »

オーリャ!

 「サヨナラー!」。悪びれもせずコロンビア人にこう言われ、頭に来た。6月24日のクイアバでの日本対コロンビア戦を観に行った時のことだ。 普段なら片言の日本語を叫ばれても冗談だと気にも留めないが、日本代表敗退が決まった直後だっただけに、この無神経な言葉には引っかかり、ムッとさせられた。 会場付近はコロンビア人の喜びの嵐で、明らかに ...

続きを読む »

オーリャ!

 群馬県人会で空手教室を開いている整体師の森山雅和さん(57、沖縄)は、「日本武道の真髄は〃活殺自在〃」と強調する。 聞けば、武道には人を倒す〃殺法〃と、人を活かす方法で狭義には医療技術を指す〃活法〃があり、古今の達人は両法に通じていたという。 森山さんの空手歴は50年を超え、整体術も師匠から口伝されたもので施術数は数えきれない ...

続きを読む »

オーリャ!

 サッカーW杯に臨んだ日本代表は、虚しくもC組最下位で敗退となった。戦術の不明さ、監督の采配、体調不良、精神面の弱さなどが敗因に挙げられている。 ネット上で話題となっているのは運動量。グループリーグ3試合で、なんとC組最多のチーム走行距離(105・8キロ)だったという。体力も十分。技術的にも歴代最高というメンバーながらの敗退はも ...

続きを読む »

オーリャ!

 宮城県人会館でW杯日本代表観戦会を取材中、「日本人訪問者サンパウロ支援委員会」に感謝したいという女性に出会った。母と友人の3人で初来伯したという岡部愛さん(38、山形)は「来伯前の現地情報は貴重で、来てからとても役に立った。困った時にメールを送ったら直ぐに対応してくれて感動しました」と感謝の言葉。 「どれだけ対応できるのか」と ...

続きを読む »

オーリャ!

 W杯が始まった。開幕前は不穏な空気が漂っていたが、手のひらを返したように盛り上がっているのを見聞きし、拍子抜けする思いだ。先日はラジオで「やるだけの抗議行動はやった。でもどうにもならなかったから、大会が終わったらまたデモをする」などというコメントも聞いた。 開幕日に普通の格好でお茶の水橋を歩いていた男性は、取材に対し「今年は応 ...

続きを読む »

オーリャ!

 過去最低の盛り上がりと言われるなか始まったW杯。開会式の始まるころ東洋街に出ると7割の人がブラジルのユニフォームを着て歩き、常に誰かがブブゼラを吹き、奇声を上げている。 滞伯歴の浅いオーリャ子は「これで盛り上がっていないのか…」と軽い怖ろしさを感じながら1人でアニャンガバウーの野外観戦会へ。 会場は身動きが取れないほどの大入り ...

続きを読む »