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オーリャ!

オーリャ!

 マリンガ日本公園の目玉の一つは、灰色の鳥居ではないか。そこにはJICA派遣の造園専門家、川下滉さんの強い意志があったようだ。 「本物の日本庭園を再現したいという、強いこだわりがあったんでしょう」と、JICA関係者は説明する。ブラジル人の感覚では鳥居は赤いもの。 「命の躍動感を表現」「厄除け」「表面防腐」がその理由だそうだが本来 ...

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 日本語教師と話していて、「当地では何事もきちんと計画がたてられるが、その計画通りに進むことはまずない」との苦労話を聞いた。 日系校でも年始に立てられた行事予定が、途中で変更されるのはよくあることだとか。よく言えば臨機応変だが、別の表現をすれば、「計画通りに運営や進行ができない」わけだ。 飾り付けなどの準備が前日に間に合わなくて ...

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 将棋が趣味のオーリャ子は、時間が出来れば東洋街の将棋会館に顔を出す。日系社会の高齢化が進み、将棋人口も減少した現在、会館の半分は地元のチェスクラブに貸し出され、週末には中高生がチェスに集まる。 週末の会館は年配の将棋指しと若々しいチェスプレイヤーの対比が見ていて面白いのだが、両グループに交流が無いのがもったいない。 コロニア棋 ...

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 地元開催のW杯に臨むブラジル代表が6日発表された。カカらベテラン勢が外れはしたが、ほぼ順当な顔ぶれだ。 さて次は日本代表――。毎大会のように驚きの選出がないかと話題になるが、今大会は2人に注目だ。1人は前回W杯以降、12年2月に1度しか召集されていないFW大久保嘉人。昨季のJリーグ得点王でありながら、候補者が多い激戦区のフォワ ...

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 W杯がいよいよ近づいている――が、思いのほかあまり盛り上がっていない。ただし、街で目に付くようになったのは、大勢が群れて何やら交換している光景だ。 気になって近づいてみると、W杯出場チーム選手のシールを交換している人たちだった。シールは4枚1レアルで売られ、650種ほどある。老若男女問わないのがとても興味深い。国中でこんなシー ...

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 和歌山県知事と11人の県議ら公式訪問団が、県人の多い南麻州ドウラードスを訪れた。3日にわたる盛りだくさんの記念行事は全て滞りなく行われた―ように見えたが、そうではなかった。 午前10時台に出るはずだったサンパウロ行きの帰りの便が突然「3時間遅れ」に。昼食後、3時間後に空港に戻ったが機体は到着していなかった。疲労を隠せない様子の ...

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東洋街の飲み屋で先日、偶然にも本紙6面で小説「日本の水を飲みたい」を連載している広橋勝造さんと出会った。 彼が得意としているのは、コロニア文学では珍しい娯楽性の高いアクション小説だ。登場人物は知人をモデルに書いており、実在の場所や組織が次々に出てくる。 初めて書いた小説は短い喜劇だったとか。でも書き始めたきっかけはなんとも悲しい ...

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「ビル改修は11月末までに終了」と先日の文協評議員会で木多喜八郎会長が明言した。しかし課題山積で「寄付金1億円では足りない」と今頃になって焦っている。 最低40万レ以上を見込む座席取替えに加え、空調は「天井埋め込み式か備え付けかで費用が変わる。電気回路が要改修となれば、さらに増額」と今頃報告した。昨年3月から工事計画をしていたは ...

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先日、旅先で一日中歩き疲れて、腹ペコの状態で行き着いたピザ屋で、注文したものが1時間以上出てこない…。「ピザなら早いはずだ」と期待をして入っただけに、なぜ出てこないのかと聞くと「注文を受けたのは自分じゃない」との言い訳を店員が始めたので、怒りが増した。 日本で生活経験があると、なおさら店員の対応にイラっとすることがある。〃文化の ...

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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2014年4月26日  「第22回全伯虚子忌俳句大会」の帰りのバスの中、参加者から「Lua morta, rua torta, sua porta」という伯詩を教えてもらった。「韻律が面白く気に入っているが、意味は詳しくわからない」という。  オーリャ子は「死んだ月、曲がった通り、あなたのドア」と読み、「不吉な詩だ ...

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