5月19日(木) 瑞穂植民地(サンベルナルド・ド・カンポ市)の入植七十周年祭が十五日にあった。ある来賓者によると、サンパウロ総領事館や文協の代表者らが訪れ、式典は賑やかだった。ただ、どちらかと言えば内輪の行事にとどっまっていたよう。「七〇年代には、勢いがあったんですけど」と、この男性。かつては養鶏の村として栄え、技術がバルゼア ...
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コラム オーリャ!
「条文と格闘しなさい」。大学で国際法を学んだ。恩師は環境条約が専門。法律上の抽象的な概念を頭の中でこねくり回すよう、叩きこまれたのが記憶に残っている。 先日、シャパーダ・ドス・ヴェアデイロス国立公園でIBAMA─JICAの環境プロジェクトを取材した。 決して、裕福とは言えない地域住民たち。「明日、食べるものがない人もいる。 ...
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町村信孝外相の元気がいい。世界の国々に駐在する大使ら約120人を東京に呼び「常任理事国入りに尽力されたい」と指示したのは、なんとも格好がいい。そして―。日独とブラジル、インドのG4が、各国の国連大使らに協力を要請する会合を開いている。だが、前途は必ずしも楽観を許さない状況が続く。最大の課題である拒否権でもインドは「持つべし」の ...
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5月18日(水) 農地占拠運動(MST)のメンバー一万二千人が十六日、首都に到着した。MSTのロドリゲス代表は運動が第二局面に入ったと宣言し、四十三万世帯の入植や金利引き下げ、ハイチ撤兵など十六項目の要請書を大統領府へ提出した。同代表は同時進行で、財務省や米大使館、国会などへ抗議運動を展開するという。MSTのデモとしては、過去 ...
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5月18日(水) コロニアの行事での乾杯の音頭。やはり、一頭地を抜いているのが、援協の和井武一名誉会長だろう。亀の甲より年の功。笑いを誘い、和やかな雰囲気を醸す名人だ。十六日に開かれた総領事夫妻の送別会では、喉の調子が悪いと辞退、酒井清一会長がピンチヒッターを務めたが、これがなかなか。話す内容というより、タイミングや表情、動作 ...
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「(日本から)正月休みにハワイに行って、冬の俳句を詠む必要はない」。郷に入っては郷に従え、それならば今は秋か冬だ、と単純に納得したものの・・・。 句会に誘われた。秋の季語を用いて七句詠んでくる。「パイネイラ」、「ゴヤバ」、そして秋の行事。ここでは秋の雰囲気よりも旬の物の方が使いやすいかと思ったが、まだ「パイネイラ」がわからな ...
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岐阜県多治見市で、警察官の拳銃を奪って逃げた外国人が車(くるま)関連の犯罪に関係していた、と知り、ブラジル人の可能性があると思っていた。案の定だった。車の窃盗、解体、売り払いは、ブラジル人の〃御家芸〃だからである。日系人が日本まで「就労」に行って、就労以外のことをするなんて、惨めで嘆かわしい。古い言葉で言えば「日伯両国在住日系 ...
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晩ご飯は「ご飯一杯に焼き芋一本。それに焼き魚一切れ」になるそうだから、肥満国家の日本も哀れな暮らしに逆戻りしかねない。無粋でなる農林水産省が、こんな厳しい献立を発表しグルメ国民に警告を発したそうである。日本は今や食糧不足?に陥り、大豆や小麦に始まり牛肉も鶏・野菜や果物も外国から輸入している▼もし、これらの輸入食品がなくなったな ...
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5月17日(火) 連立与党ブラジル労働党(PTB)のジェフェルソン下議配下の人物が郵便局内にリベート徴収システムを構築したと、新たな告発があった。政府は中銀総裁と社会保障相に対する告発で防御に精一杯のところ、新たな火の手が上がった。連邦監察庁と連邦警察から報告を受けたルーラ大統領は、PTBの党内問題として解決するよう要請した。 ...
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5月17日(火) かつてバタタの産地として知れた町の人の話。中央とのつながりを持つ顔役が不在とあって、各種リッファの購入を求められても協力するのは一割程度に押さえているそうだ。先の文協選挙で、上原、谷陣営から投票の要請が文書できた。結局は、棄権した。この町には、約二百五十家族が居住している。積極的な働きかけがなければ、百周年の ...
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