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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!

 「薬は健康に戻るためのものですが、正しく飲むことが必要です。そのためには知識を身に付けて欲しい」――。サンパウロ日伯援護協会総合診療所の南利実(みなみ・としみ)内科医は、「薬を正しく飲んでいない人が多いんですよ」と顔をしかめて指摘する。読者が正しい知識を知り、最良の状態で病気を治す一助となることを願い、南医師の寄稿による「薬講座」を本ページで掲載する。自分の判断で薬を割って飲んだり、医者から言われた通りに飲まなかったり、複数の薬を一緒に飲んだりしている人だけでなく、誰もが正しい知識を身に付けて健康に――。(編集部)

援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(14・終)

ニッケイ新聞 2010年4月8日付け 鎮痛剤と解熱剤ジピローナ(Dipirona)とノバルジーナ(Novalgina)  ジピローナとノバルジーナは古くから広く使用されています。そしてパラセタモールとライバルでもあります。  しかし、アメリカやヨーロッパなどでは禁止され、厳しい管理下で使用されています。  ブラジルでは造血機能に ...

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援協総合診療所=トール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(13)

ニッケイ新聞 2010年4月7日付け  抗炎症剤イブプロフェノ(Ibuprofeno-Alivium, Artril,Dalsy, Motrim, Advil等)  イブプロフェノは慢性関節リューマチ(Artrite reumatoide)、変形性関節症(Osteoartrite)、脊髄炎(Espondilite)、痛風、腱鞘炎 ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(12)

ニッケイ新聞 2010年4月6日付け 7)高血糖治療薬 a)低血糖剤スルファニルウレイア(Sulfanil ureia-Diabinese,Dacnil,Amaril 等)とアスピリンの共同作用は、血糖低下力増加のため低血糖症を引き促すリスクが見られます。 b)インスリンとアスピリンの調合服用はインスリンの効力を増加するので、不 ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(11)

ニッケイ新聞 2010年4月1日付け (【パラセタモールの主要な相互作用】の続き) 4)低脂肪剤コレスチラミン(Colestiramina ex. Questran)共同使用はパラセタモールの結果を減らします。 5)低血糖剤エクセナチーダ(Exenatide)同時使用はパラセタモールの効果を減少します。 6)ジドルヂーナ(Zid ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(10)

ニッケイ新聞 2010年3月31日付け 「どこの段階で薬の相互作用はおきるのでしょうか?」  胃腸に薬が来た時点で吸収がなされ、第一段階が始まります。  それでは、わかりやすいように、一つのモデルで説明いたします。  テトラサイクリン(Tetraciclina)と牛乳の同時使用は、胃内の酸性度(pH)の変化を起こすので、胃腸の運 ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(9)

ニッケイ新聞 2010年3月30日付け  薬の相互作用を起こすのは薬同士だけではなく、薬と食べ物でも起きる可能性があります。この中で一般に知られているのは牛乳と薬です。  薬を食べ物と同時に使用すると相互作用を起こす、いくつかの例を並べます。記憶して頂ければ幸いです。 ・キャベツ、カリフラワー(Couve flor)とパラセタモ ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(8)

ニッケイ新聞 2010年3月26日付け 「ヨードのコントラストのアレルギー反応が陽性な方は?」  ヨード・コントラストは様々なタイプの放射線科に使用されています。主にCTスキャン検査に用いられています。  ヨードのアレルギー反応は予定知で、次のような方にリスクがあります。 1. 前回の検査でアレルギー反応があった人 2. 家族に ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(7)

ニッケイ新聞 2010年3月25日付け 【薬の副作用、逆効果の定義】  薬の副作用、また逆効果、薬の一日内の服用量で期待されなかった症状や症候が出た場合です。  吐き気、腹痛、下痢、眠気やふらつきなどの軽くて耐えやすい症状、もしくは、肝不全、心不全や腎不全などの重大で副作用ではなく、他の病気と合致したのではないかと思うような、特 ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(6)

ニッケイ新聞 2010年3月24日付け  就寝前服用とは、夜の眠る前に薬を服用することを示します。特に睡眠剤、もしくは精神安定剤を使用する場合、それ以外としては、抗アレルギー薬、鼻血散薬(デスコンゼスチオナンテ)など、副作用として眠気をもたらす傾向の薬は、就寝前服用に適当とされています。  また、6、8や12時間おきに服用と示さ ...

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援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(5)

ニッケイ新聞 2010年3月23日付け  ポマードとポマード同種の様態は、ポマード、クリーム、ローションやゲルなどです。それらの使用方法の一般的なルールは以下のとおりです。 ・普通のポマードは乾いた皮膚病に、 ・クリームは湿った所や皮膚の膿のある場合に、 ・そしてローションは毛髪の所に使用することになっています。  しかし、実際 ...

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