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コーヒー 関連記事

臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(26)

 そして1908年6月18日、笠戸丸がサントスに入港した。ブラジル初めての正式な移民が下船したのだ。781名の契約労働者と12人の自由渡航者だった。793人の先駆者のうち324人が沖縄出身だった。1914年まで9回にわたってサントスに着いている。総計1万4892人で、771人が沖縄生まれの人間である。  この陰には、移住事業を盛 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(25)

 1883~1890年には36万7000人の百姓が税金の滞納で、土地を没収された。  1884~1886年には生産可能な農地の7分の1が抵当としてとりあげられた。  金持ち地主は競売により没収された土地を買占め、その地所を区画に分け、むかしの借地のような形で農産物を栽培させた。1883~1908年まで農産地の借地の率は37%から ...

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《ブラジル》今年のコーヒー豆収穫量は史上最大=前年比37%アップの6000万袋

ブラジルの主要農作物であるコーヒーも、今年は豊作だった。(参考画像・Marcelo Camargo/Ag. Brasil)

 ブラジル国家配給公社(Conab)が18日、今年のブラジル国内のコーヒー収穫量が、史上最大の6165万袋(コーヒー豆は生産国で麻袋に詰められる。1袋に詰める量は60キロ)だったと発表した。  Conabは5990万袋の予測を立てていたが、それを2・9%上回った。

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リベルダーデの名の由来と人骨発見の関係

人骨が出てきたことを報じるグローボのサイト(8日閲覧)

 先週、「リベルダーデ区の建設現場から帝政時代の奴隷の人骨が発見された」とグローボTV局をはじめ、伯字メディアが盛んに報じた。ガルボン・ブエノ街の建物を取り崩し、商業ビルを建築するために地下を掘っていたら7体の人骨が出てきたという。  リベルダーデ(自由)広場の名前の由来が、「絞首刑台があったから」というのは皆知っているとばかり ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(6)

 はじめに寄港するのはシンガポールで、船はずっと南西にむけて舵をとりつづけ、すでに出港から3週間が過ぎようとしていた。この貨物船の状態を少しでも耳にしていたら(あるいは日伯両政府は情報不足だったのかもしれないが)、若狭丸の航海中に起きたことに驚きはしなかっただろう。むしろ、問題が起きるのが遅かったことに驚いたはずだ。10年前、日 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(5)

 印刷物の顔と旅券の顔が同一人物かどうか確認し、入国の判をおし、白紙のページに渡伯にさいして利用した交通機関や日付けなどを規定どおりに記載した。荷物を点検し、最後にブラジル国に正式に受け入れることを認める、というスタンプをおす、これが彼らに与えられた任務だった。  自分の国でも関係機関の命令にきちんと従うということに正輝は慣れて ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作=中田みちよ・古川恵子共訳=(4)

 自分が誇らしく思えた。つり合いがとれていた。西洋スタイルの晴れ着、そして、遠い西洋の輝かしき日…。  それは1918年7月17日、木曜日の朝、9時半過ぎのことだった。 「ディカ、セイコウ!(正輝! 急げ)」  新世界を頭のなかで描いていたやさき、ふだん使っていた沖縄弁の樽叔父の聞きなれた声で、現実によびもどされた。セイコウは家 ...

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「隠れ移民大国」日本は、キチンとした移住政策をとるべき

技能実習生の失踪者数の推移(法務省史料)。こんな数字は、海外在住日本人、日系人にとって世界への恥さらし以外の何者でもない

 『文藝春秋』11月号には《安部政権最大の失政/亡国の「移民政策」》という刺激的な特集が40ページも組まれている。これを読んで驚いたが、実は日本は「隠れ移民大国」だった。  《現在、日本で暮らす外国人数は、約二百五十六万人(二〇一七年末時点。法務省の在留外国人統計)。また「一年以上外国に居住している人」を移民とする経済協力開発機 ...

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山形県人会=創立65周年盛大に祝う=吉村知事「県人移民は誇り」=海外技術研修員は交流の要

慶祝団と県人会役員らで行った記念撮影

 1907年、笠戸丸移民に先駆けて当地へ渡った鈴木貞次郎氏を筆頭に、5826人もの山形県人が移民政策によって当地へ渡った。53年、会員同士の親睦と相互扶助を目的にブラジル山形県人会が設立され、当初91人だった会員は現在では400人以上に増加した。21日には県人会創立65周年記念式典をサンパウロ市で盛大に行うに至り、母県から慶祝に ...

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■訃報■下元万里男さん

 コチア産業組合創立者の故・下元健吉さんの長男、下元万里男さんが13日正午12時半、サンパウロ市ピニェイロス区の自宅で心筋梗塞のため亡くなった。享年91。  下元さんは1927年7月8日、コチア市で生まれた。同市の『コチア小学校』として知られるモイーニョ・ヴェーリョ区の日本語小学校を卒業した。また、同組合のコーヒー部門で働いてい ...

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