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400年分の思い出=百歳の翁に迎春インタビュー

2007年1月1日付け

 最後の笠戸丸移民、中川トミさんが昨年十月、百歳の誕生日を迎えた直後、亡くなった。現在、百歳以上の一世たちは約六十人(伯各領事館調査による)。昨年六月の調査から、ニッケイ新聞編集部の取材では、すでに五人が鬼籍に入っている。来年、百周年を迎えるにあたり、ブラジル日系社会の礎を築き、繁栄を見つめ、そしてその明るい将来を疑わないコロニアの語り部たち四人に話を聞いた。〃一世紀分〃の人生を生き抜いてきた四人の話―四百年分―を聞いた。開拓、戦争という時代の荒波――。まさにブラジル日系社会の歴史ともいえるそれぞれの人生。彼らが発した言葉の一つ一つが百周年関係者、次世代の担い手に資すことを期待したい。

女が男を10倍磨く=3人目の妻と寄り添う=サンパウロ市=磯部正さん=「百年は長いといえば長い。短いと言えば短い」

永住のつもりで渡航=90歳から百人一首を模写=サンパウロ市=高山辰雄さん=「うちは侍の家だったし、古かったから、寄付の額が高くて。オヤジはそれが嫌で日本を出ることにしたんだ」

戦前最後の移民船で渡伯=「ブラジルに来て助かった」=サンパウロ市=森廣 登さん=「このまま戦争が続いたらどうなることかと思っていた。勝ち負けでなく、早く終わればいいと思っていたよ」

2日起きて2日寝る=皇太子殿下ご夫妻接待も=モジ市コクエラ区=橋田光代さん=「どこも悪いとこないし、今が一番たのしい」

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