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20年ぶり来伯の大城さん=世話になったコチア青年探す

ニッケイ新聞 2008年12月6日付け

 沖縄県出身の移住者で、現在日本で暮らす大城繁盛さん(70)がこのほど、二十一年ぶりにブラジルを訪れた。ボリビア移民の大城さん。その時代にブラジルで世話になったコチア青年、通称「あんちゃん」に会いたい―と消息を探している。
 一九五八年に移住、ボリビアの第一オキナワ移住地へ入植した大城さんは、六四年頃、バラ栽培の研修のためサンパウロ州アチバイアのノーボ・ボン・スセッソに住む「野瀬」氏(高知県出身)宅で研修した。
 「あんちゃん」とは、その隣りの「水野」氏宅で働いていたコチア青年のことだ。近くにはもう一軒、「大平」氏がバラ作りをしていた。
 (なお、同地の人によればアチバイア市に同名の土地はなく、隣市イタチーバのことではないかという)。
 大城さんは三カ月の研修後ボリビアへ戻った。その際、「あんちゃん」から旅費の一部を借りたという。
 その数年後に大城さんはブラジルへ移り、カンポ・グランデ、ビラ・カロンで暮らしたが、借りた金を返す機会がなかった。八七年に日本へ行き、現在まで暮らしている。そしてこのほど、世話になった青年に会いたいと、訪日後二十一年ぶりにブラジルを訪れた。
 青年は大城さんより十五、六歳上。来伯後関係者に尋ねたが、名前や、それ以外のことは分かっていない。「何か情報があれば、知らせてほしい」と大城さんは話している。
 心当たりのある人はニッケイ新聞編集部(11・3208・3977、まつだ)まで。

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