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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年2月13日付け

 ブラジルが世界に誇る伝統文化カーニバルが来週に迫った。リオの名門チジュカが、一九六〇年代にブラジルで放送された日本初の本格特撮番組『ナショナルキッド』をパレードに登場させることで話題を呼んでいる▼リオのサンバチームでは昨年、新興のポルト・ダ・ペドラが日本移民百周年をテーマにして十一位だったが、リオの名門までが特撮を扱うほど市民権を得たのかと思えば感慨深い▼昨年のカーニバルを回顧すると驚きの連続だ。サンパウロ市でもヴィラ・マリアが三位になり、二都の成績は今一つだったが、昨年の特徴は地方部における大躍進だ▼南麻州都カンポ・グランデでもイグレジーニャが「笠戸丸から南麻州へ、ブラジルは黄金郷」をテーマに、サンタカタリーナ州都フロリアノーポリス市でもコッパ・ロードが約二百年前に到来した最初の日本人(若宮丸乗組員四人)をテーマに優勝した▼一位ではなかったが、アマゾナス州都マナウス市でもセン・コンプロミッソが「百周年・ブラジルの大地での叙事詩」をテーマにし、サンパウロ州イツー市でもサンバチームが健闘した▼サンパウロ市近郊のモジ市とスザノ市では全体の共通テーマが移民百周年であり、全チームがそれをテーマにした。モジでは儀礼的王様であるレイ・モモまで日系人が選ばれたのは快挙だ▼ニュースにならない地方や弱小チームを合わせれば数え切れない数が祝った。地方部での躍進は、百周年の全伯的な広がりを象徴する▼過去初めてだし、これからも難しいだろう。ドイツ移民やイタリア移民の時でもなかった、このような一般大衆レベルの評価は、百周年の文化的な大成果だ。(深)

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