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東西南北

ニッケイ新聞 2009年7月15日付け

 南大河州リオ・グランデ港では、二月から五月にかけて英国から送られてきた四〇個のコンテナ処理で悩んでいる。再生資源と書かれたコンテナなのに、中身は汚染物質も含む電化製品や家庭ごみで、発送国への返送期限を過ぎた今も港に置かれたまま。同様のコンテナはサントス港にも一六個、南大河州カシアス・ド・スル港にも八個届いており、ごみの総量は一二〇〇トンにも上る。グローボのニュースでは、発送国が先進国であることから「我が国はゴミ捨て場じゃない」との反発の声が紹介されていた。
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 十四日付G1サイトに八四歳で高校を卒業した男性の記事。小学校を三年で中退して働き始め、読み書きも満足には出来なかったという男性だが、七〇を超えてから学校に戻り、晴れて高校の卒業証書を受取ったオタシーリオ・ジョゼ・ドス・サントスさんの将来の夢は弁護士になること。サントスさんの一念発起の話は、六〇の手習いどころではない、生涯学習の貴重な実例だ。
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 サンパウロ市のファヴェーラ、パライゾポリスで十二日の午後、生後八カ月の赤ちゃんと赤ちゃんを抱いていた一六歳の少女が流れ弾でケガをする事件が起きたが、一六歳の少女は、弾が胸に残ったまま帰宅と十四日伯字紙。診断した医師は、命に危険がない時はよくあることで二十三日に再診を指示したというが、三人組を追いかけていた警官が発砲した弾だったとの証言が、ファヴェーラ住民を刺激しそう。赤ちゃんは手術も受け、入院中。
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 サルネイ上院議長が関係する財団の不正資金問題で、直接関与してないとの発言が定款上も書類上も覆るなど、荒れている上院。所属政党上議からも辞任すべきとの発言が再び出ているが…。

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