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ブラジルの地に歴史刻んで55年=コチア青年、花嫁の記念式典=家族、ゆかりの人の参加を=9月19日

ニッケイ新聞 2010年8月24日付け

 コチア青年ブラジル移住55周年と第一回花嫁移住51周年の記念式典が9月19日、サンロッケ市の国士舘大学スポーツセンターで開催される。主催のコチア青年連絡協議会から新留静会長、実行委員長の白旗信さんが案内に訪れ、ゆかりの人たちの来場を呼びかけた。
 コチア産業組合と全国農業協同組合中央会の提携により開始されたコチア青年移住。1955年9月に109人がサントス港に到着してから、一次二次あわせ計2508人が海を渡った。青年の単身移住としては類のない規模となった同制度は、日本移民の歴史にも大きな足跡を刻んでいる。
 19日は午前9時から先没者慰霊法要、10時から記念式典を行い、終了後午後1時ごろから祝賀会。アトラクションでは昨年の全伯大会で優勝したイビウナの太鼓チームなども出演し、祝典を盛り上げる。前日には同センターで記念のマレット・ゴルフ、パーク・ゴルフ大会を開催し、同日夜には前夜祭が開かれる。
 式典では、50周年以降の歴代会長やコチア産組移民課長として青年の世話をした山中弘氏の妻キクさんなど、青年・花嫁らと関わりの深い人たちを表彰する予定だ。
 2508人の青年のうち、現在までに約3割が帰国または死亡し、同協議会では900人ほどと連絡が取れているという。
 5年前に同所で行なわれた50周年式典には約700人が出席した。今回もサンパウロ市、州内をはじめパラナ、リオ、ミナス、ブラジリアなど国内各地から参加を見込んでいる。
 「青年は元気がいいから、600人くらいは来るのでは」と新留会長。「青年がブラジル社会の発展のため、これからも元気で寄与してくれると期待している。式典では互いの現在を確かめ合いたい」と期待を表した。白旗委員長も、「万難を排して出てきてほしい」と呼びかけた。
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 会場住所は、サンロッケ市ブンジロー・ナカオ街道48キロ地点から右折約2・5キロ。ただ現在、途中の橋が工事中で、当日に間に合わない場合は迂回路(ラポーゾ・タバレス街道47・5キロ地点左折カルモ街道約4・5キロ)を通る必要がある。
 なお式典当日は、サンパウロから参加する人のために協議会が会場往復のバス(費用25レアル)を準備している。午前7時にリベルダーデ広場を出発し、午後4時に現地出発の予定。利用希望者は9月10日ごろまでに同協議会(11・3031・1123)へ申し込むこと。
 その他の問い合わせも同協議会まで。

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