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東西南北

ニッケイ新聞 2011年12月9日付け

 ミナス州セッテ・ラゴアスで7日、25歳女性がアパートの4階から1歳5カ月の双子を投げ落とすという事件が発生。うつ状態で治療費が必要なため、子供達の父親の元恋人に会いに行こうとしたが、母親に仕事があるから預かれないと断られ、激情に駆られての事だという。男児の一人は頭蓋骨骨折でベロ市の病院の集中治療室、もう一人は左足骨折で市内の病院に入院中だが、命には別状なし。うつ状態だったとはいえ、一時の感情に流される事件が続く。
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 来年4月に創立100周年を迎えるサントスFCが、3回目のクラブW杯優勝を狙って日本に到着。訪日組の平均年齢25・5歳は、1962、63年の優勝時や歴代の優勝チームより若い。14日の初戦は8日に勝った柏レイソルとの対戦になるか? 19歳のネイマールや20歳のガンソ、ダニーロらの若手がどんな活躍を見せるか。
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 4日付エスタード紙掲載の22歳だった頃のジウマ大統領が警察から事情聴取を受けている写真を見た大統領が、6日に「この写真好きなの。どうしてかわかる? 本物だからよ」と語ったと8日付フォーリャ紙。ジーンズとTシャツ姿の細身のジウマ氏の姿も新鮮なのだが、本物の怒りに満ちた鋭い眼光に改めて驚かされる。その当時、軍事政権下の警察も、少女の将来に何かを感じ取ったのではないだろうか。

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