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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2012年7月6日付け

 「Emerson cala Boca」(エメルソンはボカを黙らせた)とのスポーツ紙の見出しをみて笑った。エメルソンはコリンチャンス(=チモン)の殊勲選手であり、Bocaは亜国チーム名と口(boca)を掛けているが、大文字で始まっているからチーム名とわかる▼リベルタドーレス杯決勝戦第2戦では東洋街も異様な雰囲気に包まれていた。W杯ですらこんな盛り上がりはない。付近のバールではファンが気勢を上げ、花火がひっきりなし。国を代表するチームよりも、チモンへの忠誠心の方が勝る人々だと痛感した▼ラジオの経済解説者まで「Timao virou Brasil?」(チモンはブラジルを代表したか?)とコメントしたのを聞き、考え込んだ。先日の代表チームによる伯亜戦より、今回の方があきらかに盛り上がった。しかも代表戦は負け、今回は勝った。チモンが12月に東京のトヨタ杯で世界一に輝けば、さらにこの勢いは増す▼もし代表チームが低迷を続けたら—と想像した。現マノ代表監督も元チモン監督だったが、現チテ監督が代表監督に招集され、現チモン選手が中心のチームに変わり、開幕試合は新チモン蹴球場とくれば、まさにチモン一色だ▼14年のブラジルW杯は当地の大統領選挙の4カ月前だ。もしチモン中心の代表チームが優勝した暁には、どの大統領候補に有利に働くか。熱烈チモン、ルーラが支持する候補だ。「Timao virou Brasil?」への答えは、まさしく「Sim」となる。チモンが好んで使う「Republica Popular do Corinthians」(コリンチャンス人民共和国)のできあがりだ。アンチ・チモンにとっては受難の時代か。(深)

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