ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2013年8月27日

 25日未明、サンパウロ州のグアルーリョス空港で、カタール航空のバリ(インドネシア)行きの飛行機に乗ろうとしていたサンパウロ総合大学(USP)大学院生のタイース・ブラット・ダ・シウヴァさんが搭乗拒否にあい、便を逃した。それはチェックインに際して父親が言った「テロリストに間違えられないといいけど」という冗談を航空会社が真に受けてしまったためで、タイースさんたちが必死に懇願したが、聞き入れてもらえなかった。今回の旅行はインドネシアのバリで行われる学会に参加するためのもので、搭乗券6千レアルはUSP持ちだった。タイースさんは訴訟の意向だが、賠償すべきはむしろお父さんか。
     ◎
 ブラジルで2番目に大きいサンパウロ市中央部の図書館、マリオ・デ・アンドラーデ図書館の蔵書中、18万冊にかびが生えていることが判明した。2012年12月〜今年2月に22階中15階分の蔵書を調べて分かったもの。同図書館は2007〜11年に1630万レアルかけて改築しており、その後に発生したものと思われる。かびの理由は湿気で、市は40万レアルをかけて同図書館の衛生向上にあてるという。
     ◎
 名キーパー、ジウマールが逝去した前日の24日、同じく58年にW杯に出場したデ・ソルジが多臓器不全で亡くなった。同選手は同杯に右サイドバックとして出場しているが、サンパウロFCでは52〜65年の14年で536試合に出場した同チームの歴史的功労者でもある。デ・ソルジの最後の祈りが届いたのか、翌日はサンパウロが全国選手権での勝利なしを12試合で止めた。

image_print