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東西南北

ニッケイ新聞 2013年10月24日

 ハダジサンパウロ市市長が南部パライゾの自宅から市庁舎のあるセントロまで、バス通勤するのは珍しいことではなくなりつつある。バスレーン設置のことで市民からほめられることの多い市長だが、22日午前の通勤では、市民の不満を受ける場面も見られた。ある高齢女性が「リウマチの診察がもう半年も先延ばしにされている」と苦情を伝えると、市長は「ならば私があなたのために電話をかけますよ」と応える一幕も。他にもバスや電車の混雑を訴える声も聞かれた。今後はIPTU再値上げ問題で直接抗議が増えるか?
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 先週からサンパウロ市南部アマラル・グルゲル大通りのコスタ・エ・シウヴァ高架道下の支柱に、人の顔を拡大した白黒写真18枚が展示されはじめている。これは写真家のラケル・ブルストさんが23日からはじまったサンパウロ市の写真展「フォト・エスパーニャ」での活動の一環としてはじめたもので、写真のモデルはその展示地域を行き来している人だという。ところが早速、その1枚が落書きの被害に。でもラケルさんは「それはこの街が生きている証拠」と気にとめていない。
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 22日、サッカーの欧州チャンピオンズ・リーグで、イタリアのACミランが本拠地でネイマール擁するスペインのバルセロナFCと対戦した。結果は1—1の引き分けだったが、長らくパッとしなかったロビーニョが先制点を決め、9月に同チームに復帰したばかりのカカーも活躍し、存在感をアピールした。かつてのセレソン主力の2人がW杯に向けどこまで復活をアピールできるか。

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