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東西南北

ニッケイ新聞 2014年1月10日

 ハダジサンパウロ市市長は8日、建設が計画されていた病院や保育園、バス専用道などの建設予定地買い取り差し止めを発表した。理由は財源不足で、ハダジ市長は、都市不動産所有税(IPTU)の値上上限(一般家屋20%、商用家屋35%)を昨年12月に裁判所で却下され、その結果、見込んでいた8億レアルが市に入らなくなったことと、それによって連邦政府からの資金援助40億レアルも失ったからだという。これにより、南部パリェイロスと東部ベレンで建設、買収予定だった病院や85軒の保育園、九つのバス道建設が保留となった。「IPTUを上げないとこういうことになるぞ」という、市長による恨み節か。

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 そろそろ年始恒例の安売りの季節だが、今年も張り切ってセールに期待している人たちがいる。サンパウロ市東部ショッピング・アリカンドゥーヴァ前では、電化製品が安価なことで有名なチェーン店「マガジン・ルイーザ」がきょう朝5時から開くセール目当てに、数日前から一家・親戚合わせて計12人で並んでいる一族もあるほど。同店は16州740店舗でセールを行い、最大70%までの値下げが行なわれる。

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 昨年11月にクレーン車が倒れたことで、建築が順調に進んでいた会場が一部崩壊、死者まで出たサンパウロ市のW杯会場、イタケロン・スタジアムで、このほど正門が完成し、8日に初披露となった。1080枚の鮮やかなガラス・タイルを敷き詰めた、横220メートル、高さ24メートルの長方形の門構えはなかなかの迫力がある。あとはW杯までに間に合うよう、建設されればいいが。

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