ホーム | 日系社会ニュース | 訪問者支援委員会が解散=W杯の邦人被害総計34件=「奇跡的な被害の少なさ」

訪問者支援委員会が解散=W杯の邦人被害総計34件=「奇跡的な被害の少なさ」

 W杯期間中、日本人旅行者保護のため日系主要団体が立ち上げた「ブラジルワールドカップ日本人訪問者サンパウロ支援委員会」は15日、在聖総領事公邸で解散慰労会を行い、福嶌教輝総領事をはじめ日系団体幹部ら約11人が出席し、支援活動の成果を祝った。
 同支援委員会のサイトによる情報提供に加え、空港やスタジアム付近で案内人を置くなどのナタル、レシフェ、クイアバなど各開催地の地元日系団体の活動が日本人旅行者を助けたようだ。
 会に出席した秋田県人会・川合昭会長によれば委員会発足当時は「最悪の場合なら10人は死者が出るかもと覚悟していた」というからかなり大げさだが、「重大被害が一件もなかったことは奇跡」とみなで喜び合ったそうだ。
 事実、在聖総領事館によれば、期間中の犯罪被害報告は強盗が6件、窃盗が28件で死傷者はなかった。日本人旅行者の統計は未だ出ていないが、FIFAは各試合で試合国サポーターに会場収容人数の8%分のチケットを割り当てていた。
 リーグ戦の3試合の収容人員の8%を合計すると1万560席となり、複数試合を観戦した客が多かったことを考えても、伯国観光省が予測した7千人程度は来ていたようだ。7千人のうち被害数が34件なら約0・5%に過ぎず、〃奇跡〃的数字かもしれない。
 日本人旅行者の被害が少なかった原因としては、「日本国内で事前に伯国の治安の悪さを取り扱う報道が多かったこと」が要因としてあげられそうだ。日本人旅行者の岡部愛さん(38、山形)はコロンビア戦の観戦会の時、「日本での危険報道は過熱気味だったけど、逆に、それがなかったら危なかったと思う」と滞伯一週間の実感を話した。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 県連会議=50周年式典を8月に前倒し=五輪来伯の河村衆議も出席=舛添都知事らにも交渉中2016年4月30日 県連会議=50周年式典を8月に前倒し=五輪来伯の河村衆議も出席=舛添都知事らにも交渉中  ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の「代表者会議」が28日、文協ビル同会議室内で行われ、県連創立50周年記念式典、第19回日本祭りの議題を中心に、熊本地震災害義援金などの報告が行なわれた。50周年記念式典は当初9月18日に予定されていたが、8月7日に前倒しとなった […]
  • 忘年会での乾杯の様子2014年12月25日 県連=代表者会議と忘年会開催=120人で労ねぎらう  ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の12月度代表者会議と忘年会が19日、聖市のブルーツリーホテルで行われ、会議には約40人、忘年会には約120人が出席した。 代表者会議は、15日に亡くなった山形県人会長・押切壮フラヴィオさんへの黙祷で始まり、本橋会長の挨拶、来 […]
  • イビラプエラ公園内の慰霊碑を訪ねた安倍夫妻2014年12月27日 コロニア10大ニュース  やはりなんといっても10年ぶりの首相来伯だろう。これを機会に様々な分野で交流が加速化しそうだ。来年の120周年、ジャパンハウスの着工、翌年のリオ五輪と続く今後のビッグイベントに伴う両国の関係強化を十分に期待させるニュースだった。そしてW杯。日本代表はリーグ戦敗退と残念な結 […]
  • コロニア10大ニュース=節目の行事重なる=明るい材料も多い年2003年12月27日 コロニア10大ニュース=節目の行事重なる=明るい材料も多い年 12月27日(土) […]
  • 各日系団体と梅田大使(左から4人目)ら2014年12月12日 梅田大使が5団体を顕彰=W杯での日本人支援で  梅田邦夫駐ブラジル日本国大使が1日、6月のW杯ブラジル大会で訪伯した日本人応援者の受け入れ態勢を整えた日系5団体に対し、感謝状を送った。 邦人保護のため立ち上げた「ブラジルワールドカップ日本人訪問者サンパウロ支援委員会」を構成する5団体から、木多喜八郎会長(文協)、菊地義 […]