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鳥取県=中堅リーダー交流を実施=二人が来伯、見聞深める

谷上さん(左)と拝藤さん

谷上さん(左)と拝藤さん

 鳥取県と鳥取県人会(本橋幹久会長)が実施する『中堅リーダー交流事業』で6~16日の間、会社員の谷上雄亮さん(29)と小学校教諭の拝藤均さん(55)が滞伯した。
 農業関係の会社に勤務しながら、県名産の梨を栽培する谷上さんは、40年ほど前に半年間、父親が農業研修でブラジルを訪れたことが参加のきっかけになった。
 「こちらの農業者の、農業に対する熱い思いが伝わった。意見交換する時間が長引いて、視察に十分な余裕がなかったくらい」と刺激を受けた様子。「大量生産、大量消費が基本のブラジルだが、日本のように徐々に商品の差別化、ブランド化が進んでいると感じた」と両国の農業分野における見聞を深めた。
 境港市のサッカークラブ「FCアミーゴ」の指導者でもある拝藤さんは、コリンチャンスの下部組織の練習も視察した。「中学生年代から戦術指導が徹底していて驚いた。サッカー文化の違い、歴史の深さを痛感した」と感嘆した様子で振り返った。
 毎年サッカー交流大会を開催するアルモニア教育文化協会の関係者とも懇談し、次回大会への招待も受けたという。これまで韓国などへの海外遠征も行なっており、「子ども達をブラジルに連れてくることがこれからの目標です」と思いを新たにしていた。
 二人は移民史料館、モジやピラール・ド・スールの日系農家、アリアンサ、サントス、リオなどを訪れ、サンパウロ市サンバカーニバルも観戦した。
 本橋会長は「財政が厳しい中、理解をもって取り組んで頂ける県に感謝です」と、しきりに礼を述べた。

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