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東西南北

 4日に起きたラヴァ・ジャット作戦でのルーラ前大統領の強制連行と取調べはブラジルを大きく揺るがし、世界的にも報道された。近隣のアルゼンチンやウルグアイ、ベネズエラなどでサイトのトップ扱いで報道されたのをはじめ、ラ米以外の国でも、ニューヨーク・タイムスが国際面トップで報道するなど、多くの報道機関で扱われた。日本でも、「ダシウバ前大統領が洗車作戦で拘束を受けた」との報道が行われた。奇しくも今回のラヴァ・ジャット作戦の名前は「アレセイア」。これはギリシャ語で「真実」を意味する。ルーラ氏は1月に「私ほどの正直者はいない」と発言して話題を呼んだが、2カ月弱でこうなろうとは。
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 3日未明、大サンパウロ市圏サントアンドレで、軍警の機動隊員が、麻薬の運び屋たちとの銃撃戦で胸を撃たれたが、意外なものに助けられ、一命をとりとめた。犯人たちの一撃は、軍警の着用していた防弾チョッキも突き破るほどの威力があったが、この弾は軍警がチョッキの下に着ていたシャツのポケットに刺してあったボールペンに当たって威力を失い、大事に至らなかったという。軍警内のおまじないとして、ボールペンが重宝されるか。
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 4日、サッカーのリベルタドーレス杯で、パルメイラスは本拠地アリアンツ・パルケでの対ロザリオ・セントラル(アルゼンチン)戦を2―0で勝利した。この勝利で、パルメイラスは現在、グループ2のトップに立っている。3日にはコリンチャンスが2勝目をあげ、グループ8のトップに。10日に試合のあるサンパウロもこれに続いて欲しいところだ。

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