ホーム | 日系社会ニュース | ひな人形2500体が聖とリオに=コロニアへ寄贈、JHで展示も

ひな人形2500体が聖とリオに=コロニアへ寄贈、JHで展示も

ひな人形を前にあいさつする井戸端塾の稲井理事長(左から2人目)

ひな人形を前にあいさつする井戸端塾の稲井理事長(左から2人目)

 日本スポーツ芸術協会(東京都渋谷区)から当地コロニアへ、約2500体のひな人形が寄贈されることになった。サンパウロ市文協に対し1500体が、リオ州日伯文化体育連盟(鹿田明義理事長)にも1千体の人形が寄贈される。
 同協会は過去の五輪で文化芸術プログラムを担当してきた。今大会も同様で、リオ五輪に合わせ開設された「トーキョー2020ジャパンハウス」での企画を模索していたという。徳島県勝浦町出身で芸術協会の事務局長を務める相原茂明さんが、地元で有名なひな人形の展示を提案し採用に至った。
 オリ・パラ期間中はリオ市シダーデ・ダス・アルテス(Av. das Americas, 5300, Barra da Tijuca)内の同施設で、15段の飾り棚に1千体が並べられた。閉会後、リオの連盟に寄贈される。
 サンパウロ市文協に対しては1日午前、贈呈式が行なわれた。相原さんは「私の故郷では、全国から供養のために数万体ものひな人形が集められる、『ビックひな祭り』が有名。五輪という機会に展示企画を実現できて良かった」と喜びを口にした。
 ひな祭りを主催するNPO法人「阿波勝浦井戸端塾」理事長の稲井稔さんも来伯し、「徳島の文化を紹介でき、日伯交流にもつながる」と期待。飯泉嘉門知事のメッセージも代読された。
 青年文協の栗田クラウジオ元委員長は、「認識を深めるため3月3日に飾りたい」と語り、関係団体への配布など有効活用する意向。呉屋春美会長も感謝を示した。

image_print