ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 ジョアン・ドリア次期サンパウロ市長による新市政の人事が進んでいるが、現地紙の情報によると、教育局長にはアレッシャンドレ・シュナイデル氏の就任が決定的とのことだ。シュナイデル氏は2006~12年のカサビ政権下で同職をずっとつとめていた人物だ。また、文化局長にはサンパウロ映像美術館(MIS)の館長をつとめ、映画監督でもあるアンドレ・ストルム氏が就任するという話も。MIS館長といえば現在、世界的なロックスターや映画監督の展示会を主催し、主に若い人の間で入場者を増やし、MISを市内屈指の観光名所にした立役者で、楽しみな人事となりそうだ。
     ◎
 下院に13人の議員を抱える小政党・全国労働者党(PTN)が政党名を「ポデーモス」に変更する。この政党名は米国のオバマ大統領の「私たちにはできる」の言葉に触発されたものだとされている。だが、このPTNは、1961年に8カ月で大統領を辞任したジャニオ・クアドロス氏を輩出した党であり、軍政時の解消を経ての復活後も、今日まで「史上最低サンパウロ市市長」との悪名高いセウソ・ピッタ氏が1999年に移籍加入している。その縁起の悪さの解消が真の目的では?
     ◎
 21日のサッカー全選手権、コリンチャンスは本拠地イタケーラでの対インテル戦を1―0で勝利し、リベルタドーレス杯進出に望みをつなげた。また、ポルト・アレグレの名門インテルは、この敗戦で同クラブ史上初の2部落ちの危機が強まった。そのおかげで、このところ不調続きだったサンパウロFCは、2部降格を免れてもいる。

image_print