ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 20歳以上年の離れた夫人をからかったことでより悪化した、アマゾン森林火災問題でのボルソナロ大統領とフランスのマクロン大統領の対立。その後、ブラジル国民がネット上で「ごめんね、ブリジット」とマクロン夫人に謝罪するキャンペーンを行い、収まったかに見えたが、その矢先、今度はパウロ・ゲデス経済相が「あれは本当だ。彼女はブスだ」と言い、謝罪する事件が起きた。この発言は国内だけでなく、世界中で打電された上、何の罪もないゲデス夫人の写真まで出回り、「そんなに美人なのか」と攻撃される始末。チリに対して新しい火種ができたばかりだというのに、この舌禍とは。
     ◎
 ボルソナロ大統領に亡き父の殺害の件で侮辱された、元チリ大統領で現在は国連人権高等弁務官のミチェレ・バチェレ氏が、ボルソナロ氏に昨年の大統領選の決選投票で敗れたフェルナンド・ハダジ氏夫人のアナ・エステル氏を、国連の児童保護プロジェクトのメンバーとして誘っていることが明らかになった。エステル氏は、ハダジ氏がサンパウロ市市長時代に同様のプログラムの責任者をつとめた実績がある。失言が進めば進むほど、こういうことが起こるかも。
     ◎
 今日7日はブラジルの独立記念日。国を挙げての祝日を前に、ボルソナロ大統領は全国民に、「愛国心を示すべく、黄色と緑の服を着てほしい」とのメッセージを送っている。それに対し、反大統領派からは「(罷免された)コーロル元大統領と同じことを言った」、さらには「では、黒い服を着てやろう」などの声も。今日はどちらの服が多いか。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 《ブラジル》外国人投資家の撤退急増=引き揚げ額は昨年の倍に=景気回復の動きはあるが2020年10月3日 《ブラジル》外国人投資家の撤退急増=引き揚げ額は昨年の倍に=景気回復の動きはあるが  ボルソナロ大統領が当選し、ゲデス氏を経済相に据える事を明らかにした時、外国人投資家を含むマーケットは好感を示した。だが、コロナ禍の影響や財政危機の可能性の高まり、政界の混乱などで、株式市場から撤退する外国人投資家が続出しており、1~9月の引き揚げ額は既に、昨年1年間の […]
  • ボルソナロは独裁者になれるか?2020年6月12日 ボルソナロは独裁者になれるか?  5月末から、ブラジルでは反ファシズム・デモが行われている。これは、自分たちに都合が悪くなるとやたらと軍事クーデターの可能性をチラつかせるボルソナロ大統領関係者の言動に対する国民の反発に、米国で起こった、白人警官による黒人男性殺人事件に対する全米規模でのデモの影響が加わ […]
  • 数十年に一度、「コロナ危機」に備えよう!2020年3月17日 数十年に一度、「コロナ危機」に備えよう!  先週を境に、ブラジルはそれ以前とだいぶ変わった。しばらくは「冬の時代」に入りそうだ。「コロナ危機」により、先週1週間でブラジルは数十年に一度の激変期を迎えた。それは、景気の分水嶺でもあった可能性が高い。  今週から1カ月、2カ月の間、特にサンパウロ州、リオ州では新型 […]
  • 《ブラジル》ボルソナロ大統領がアマゾン審議会開設を宣言=コーディネーターは副大統領2020年1月23日 《ブラジル》ボルソナロ大統領がアマゾン審議会開設を宣言=コーディネーターは副大統領  ボルソナロ大統領が21日、アマゾン審議会を開設し、アミウトン・モウロン副大統領を責任者とする事を明らかにしたと21、22日付現地紙、サイトが報じた。  ボルソナロ大統領や現政権は、法定アマゾンの開発に関する発言や、森林伐採・森林火災の増加などで、国際社会からも批判を […]
  • 《ブラジル》2019年10大ニュース=ボルソナロ大統領一色の1年=大統領の息子たちもしばし話題に=南米そのものが荒れ模様2019年12月27日 《ブラジル》2019年10大ニュース=ボルソナロ大統領一色の1年=大統領の息子たちもしばし話題に=南米そのものが荒れ模様  2019年も「激動のブラジル」の印象は変わらず、多くのニュースで賑わったが、それらの中で本紙が独自に順位をつけた10項目を紹介し、振り返ってみる。  第1位は、「ボルソナロ大統領、世界で有名人に」。就任前から「南米のトランプ」として注目され続けていた大統領は、その数 […]