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栃木県人会60周年盛大に祝う=母県から慶祝団20人迎え=福田知事「皆様は県民の誇り」

式辞を述べる坂本会長

式辞を述べる坂本会長

 ブラジル栃木県人会(坂本アウグスト進会長)は19日午前、聖市の同会館で創立60周年式典を開催し、福田富一県知事をはじめとする母県からの慶祝団20人に加え、会員約150人が出席して盛大に祝った。

五十嵐県議会議長

五十嵐県議会議長

 日本移民110周年ということもあり、福田知事に加え、五十嵐清県議会議長、木村好文県議、螺良昭人県議、佐藤栄県議ら20人が参加した。
 坂本会長は式辞で、「60周年を迎えられたのは、大変なご支援・ご協力をいただいた母県のお蔭」と感謝した。
 福田知事は「移住者の方々は、まさしく長く険しい激動の道のりを歩まれたに違いありません」と述べ、「ブラジルの発展に多大なる貢献をされてこられた皆様方は、栃木県民にとりまして大きな誇り」と語った。
 五十嵐県議会議長は「異国に住む皆様に誇ってもらえるような郷土、日本を作らなくては。もっと日伯関係の緊密化しなけば」と語りかけた。

白鳳大学の上岡條二理事長

白鳳大学の上岡條二理事長

 白鳳大学の上岡條二理事長は「10年ほど前にUNESPと提携し、10年間で13人の留学生を1年間ずつ受入れ、その飛行機代、宿泊費、授業料を負担した。同時に、イビウナのヤクルト野球アカデミーから12人を4年間ずつ受入れ、うち4人が日本でプロ野球選手になった」との交流実績を披露して、来場者を驚かせた。
 その後、慶祝団と県人会の間で、記念品や祝い金などの贈呈が行なわれた。功労者表彰では5人高齢者表彰(80歳以上)では40人、百歳表彰も1人に贈られた。受賞者を代表して永田美知子さんが「このご褒美を真っ先に見せたかったのは、もう亡くなったが、最初から最後まで私の移住に反対だった両親」と語った。
 福田知事と坂本会長がケーキカットをして閉会した。祝賀昼食会では来賓一同と県人会幹部が鏡割りに参加し、木村県議が乾杯の音頭をとり、ご馳走に舌鼓をうちながら歓談した。
 二人しか生存していない創立会員の一人、館野忠義さん(80、ちゅうぎ)は「渡伯直前に県庁で送別会をやってもらい、知事から『ブラジルに県人会を作ってくれ』と言われたが、コチア青年として仕事が忙しくそれどころではなかった。ある日、邦字紙に『栃木県人集まれ』の広告が出ているのをみて、創立総会に参加した。あれから60年とは早いよね」と懐かしんだ。
 その日の晩は会館で、慶祝団と会員はシュラスコをやりながら、心行くまで祝杯を交わした。
 慶祝団一行は21日に県連日本祭り会場で開催される日本移民110周年式典に出席し、その晩の飛行機で帰国する。

心からお祝いを申し上げます=栃木県知事 福田富一

福田知事

福田知事

 ボン・ジア・ア・トッドス(皆様、おはようごさいます)。
 在伯栃木県人会の創立60周年、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。また、10年ぶりに皆様と再会することができ、大変うれしく思います。
 日本からブラジルへの移住の歴史は、1908年の笠戸丸がサントス港に入港して以来、今年で110年になります。現在のように交通機関や通信網が発達していなかった時代に、日本から遥か遠く離れたこのブラジルの大地に高い理想と勇敢な精神を持って雄飛され、今日の礎を築かれた移住者の方々は、まさしく長く険しい激動の道のりを歩まれたに違いありません。
 日本とは異なる言語や気候、生活習慣の中で、今の私たちには想像もできない幾多の困難を乗り越えながら、たゆまぬ努力を積み重ね、今日の日系人社会のみならず、ブラジル連邦共和国の発展に多大なる貢献をされてこられた皆様方は、栃木県民にとりまして大きな誇りであります。
 このような歴史の中で、在伯栃木県人会の皆様が1958年の創立以来、物心両面から移住者の皆様方の支えとなって、互助・親睦など種々の事柄に心をくだかれてこられました。
 また、県人会の皆様におかれましては、日本祭り等のイベントをはじめ様々な機会を捉えて栃木県をPRしていただくとともに、遥か海を越えた母県栃木県との懸け橋としても、重要な役割を果たしてこられたところであります。
 このたび、創立60周年という記念すべき日を迎えられましたことは、ひとえに坂本アウグスト進会長をはじめ歴代役員の方々並び会員の皆様方の長年にわたるご尽力の賜物であります。ここにあたらめて、在伯栃木県人会の皆様の多大なるご功績に対し、栃木県を代表して衷心より敬意と感謝の意を表するものであります。
 県人会の皆様方には、今後とも栃木県との交流の懸け橋として、またブラジルにおける栃木県の魅力のPR役として、より一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、在伯県人会の益々のご発展と皆様のご健勝、ご活躍を心からご祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

母県からのご支援に感謝=ブラジル栃木県人会会長 坂本アウグスト

坂本会長

坂本会長

 本日ここに、栃木県人会創立60周年の記念式典を開催するに当たり、福田富一(ふくだとみかず)栃木県知事、五十嵐清県議会議長始め、ご来伯の皆様、並びに県人会関係者大ぜいに参加していただき、このように盛大に挙行出来ますことは、私のこの上ない喜びであります。
 私たち栃木県人会は、母県栃木から移住してこられた県民やその子弟の為の楽しい場、交流の場としてはじまり、お蔭様で本年で創立60年を迎えました。これもひとえに、長年にわたり大変なご支援・ご協力をいただいた「栃木県」のお蔭であります。
 改めて、深く感謝いたします。有難うございました。
 又、当会館の維持につきましては、県人会員の協力のもと、会議やイベント、さまざまの文化活動の場として幅広く活用されております。
 私たちブラジルの日系人は、日本人の国民性である責任感・正直さ・社会奉仕・他人に迷惑をかけない姿勢を受け継ぎ、ブラジルのあらゆる分野で活躍しております。
 私ども栃木県人会も、日本人の血を持つ若い日系三世、四世がブラジル社会で立派に貢献出来るよう、これからもしっかりと、この会館と県人会活動を通じサポートして参りたいと存じます。
 最後に会場の皆様にお願いがございます。
 私たちの母県「栃木」は、世界遺産「日光東照宮」始め、国立公園「中禅寺湖」、「華厳の滝」等、全国でも有数の観光地をもっております。また、いちごは、50年間連続で日本一に輝いています。宇都宮の餃子は全国で1位、2位を争って食べられています。日本への観光の時は、是非、観光とグルメが一度に楽しめる「栃木県」を訪れ、楽しんでください。
 改めて、多数の皆様の参加を心より感謝申し上げ、簡単ではございますが、私のご挨拶といたします。


在伯栃木県人会創立60周年記念式典慶祝団


《知事班》
栃木県 知事 福田富一
栃木県産業労働観光部 参事兼国際課長 須賀憲夫
栃木県産業労働観光部国際課 課長補佐 間山憲一
栃木県産業労働観光部国際課 主事 江連佑輔
栃木県総合政策部総合政策課 副主幹 大根田守
《議会班》
栃木県議会 議長 五十嵐清
栃木県議会 県議会議員 木村好文
栃木県議会 県議会議員 螺良昭人
栃木県議会 県議会議員 佐藤栄
栃木県議会事務局政策調査課 課長 中村陽一
栃木県議会事務局総務課 係長 小林久志
《関係団体など》
経済同友会、藤井産業株式会社 代表取締役社長 藤井昌一
経済同友会、株式会社エルシーアール 顧問 佐山良一
株式会社清水造園 代表取締役社長 清水孝眞
株式会社ダイミック 代表取締役 山本修一
株式会社公共用地補償研究所 代表取締役 吉村巌
竹石建設株式会社 専務取締役 竹石昭厚
栄商事株式会社 代表取締役社長 末永栄人
白鳳大学 理事長兼副学長 上岡條二
北関東産業株式会社 代表取締役 松本典文夫妻
《添乗員》
株式会社JTB宇都宮支店 支店長 三野輪明人
ほか2人

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