ホーム | 日系社会ニュース | 10月総選挙=日系候補乱立で共倒れ懸念=下院選32人、聖州議選28人=下議最低10万票、州議5万

10月総選挙=日系候補乱立で共倒れ懸念=下院選32人、聖州議選28人=下議最低10万票、州議5万

アジア系連邦議員の候補者一覧(推定)

アジア系連邦議員の候補者一覧(推定)

 来月7日に投票が行われる総選挙で、サンパウロ州から連邦下院議員選や聖州議員選に出馬する日系候補者が乱立し、例年以上に混戦を極めている。下院議員選では聖州だけでもアジア系も含む日系候補者は推定32人、聖州議員選も日系候補者が推定28人に上っている。前回選挙で補欠から繰り上がった日系下院議員も多いだけに、票の分散による候補者共倒れが今回も懸念される。

 10年総選挙の候補者数と比較すると、連邦下院議員選は日系候補者18人(10年)だったのに対し、今回はアジア系も含めて倍増の32人にもなる。
 聖州議選の方も27人(10年)だったのに対し、今回は28人と微増。ただし、定数94議席に対して候補者の全体数が2167人に上ることを踏まえると、乱戦模様に変わりはない。
 現職の日系連邦下議は、パラナ州の西森ルイス(PR)、高山秀和(PSC)、聖州の大田慶子(PSB)、飯星ワルテル(PSD)、安部順二(MDB)の5氏。前回選挙では飯星氏、安部氏が当選できず、補欠から繰り上がっている。飯星氏は今回、万全を期して12万票を目指しているという。なお、ウィリアン・ウー元下議は今回出馬していない。
 また、誘拐事件で子息を失い暴力撲滅に取組む大田氏も決して磐石ではない。10年には21万票余りを獲得していたが、14年には約10万票に半減。昨年末には汚職防止法案を骨抜きにする修正法案に賛成票を入れたことから批判も浴びており、再選が危ぶまれる可能性もある。
 15年の改正選挙法施行により選挙期間が90日から45日に短縮された上、団体献金が禁止されたことから、飯星氏は「政策実績を主張できる現職に比べ、新人候補者は選挙期間も短く不利だ」と見ている。
 所属政党によって異なるが、現職3氏は当選ラインと目される10万票ギリギリに位置すると予測される。そのなかで、候補者乱立がどの程度得票に影響を及ぼすかは未知数だ。なお、今回の下院選挙には、マルシオ・フランサ州知事の後押しを受けて、20年振りに伊波興祐元連邦下議(PROS、元サンビセンテ市長)も出馬する。
 一方の聖州議会選には、現職の羽藤譲二(PMDB)、西本エリオ(PSDB)、ペドロ・キクドメ(PODE)3氏が再選をかけて出馬する。ドリア前市長の右腕で聖市議会議長だった野村アウレリオ市議(PSDB)が、ドリア氏の州知事選出馬に伴って州議へ初出馬。大政党所属の関係で、州議にも関わらず党内序列競争が激しく8~9万票獲得を目指している。
 アンドラジーナ前市長の小野ジャミール氏(Patriota)は小政党のため4~5万票が当選ラインと見られている。モジ・ダス・クルーゼス副市長の安部ジュリアーノ(父と同じMDB)氏など、地方有力者も州議会進出を目指す。

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