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文協定期評議員会=国士舘改修、ついに着工へ=資金不足、完成は来年下旬か=4月選挙、呉屋会長は不出馬

会議の様子

会議の様子

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)は『第155回定期評議員会』を15日、聖市の文協ビルで開催した。ブラジル日本移民110周年記念事業である「国士舘大学スポーツセンター開発計画」は、今月頭にサンロッケ市から建設許可が下りたことから、今後9カ月間で本格的に建設が進められ、来年下旬にも完成を見込む。来年4月は会長選挙となるが、本紙の取材に対して、呉屋会長は出馬しない意向を表明した。

 開会挨拶で山下譲二評議員会長は「ブラジルでは歴史的にも稀な重大な出来事が立て続けに起きて停滞した反面、日系社会にとっては輝かしい一年だった」と総括した。
 これまで万年赤字だった国士館スポーツセンターだが、今回の大改修工事で収益黒字化が期待される。今月頭にサンロッケ市から建設許可が下りたことから、今後9カ月間で第一期工事の建設が進められ、来年下旬にも完成を見込む。
 故・原沢和夫氏の遺族による100万レの寄付と合わせて、実行委員会は約250万レの資金を文協に残す。しかし来年度の国士舘改修事業の予算は300万レで、約50万レが不足する見込み。
 呉屋会長によれば「不足分は今後も継続して募金を募っていく。建設を進めるなかで、賛同してくれる方が出てくるかもしれない。または、今ある資金で出来るものにするかは今後検討してゆく」と話した。
 建設後の運営について、バーベキューのできるスペースを拡充して週末利用できるようにするほか、中広場に建設されるパビリオンは結婚式会場などのイベント会場として貸し出す。桜祭り開催期間以外でも一般公開し、入場料を徴収する方法も考えているという。
 また、来年3月から4月にかけて、評議員改選と役員選挙が行われ、新しく会長や理事が選任される。本紙の取材に対して、呉屋会長は「最初から2期4年と決めていたので、もう出馬するつもりはない。新会長にはこれまでと違う視点から、文協を運営していって欲しい」と話し、会長職を退く意向を示した。
 なお、同日は評議員73人(代理出席16人含む)出席の下、来年度の事業計画案、ならびに、予算案の審議、承認が行われた。10月迄の今年度会計は、収入517万3063レアル、支出が504万8770レで12万4293レの黒字となった。19年度事業方針には、財源強化策として、会員拡充のほか文協ビルの有効活用と賃貸業務の充実化、国士舘第一期工事の推進、文化ホールでの各種事業展開などが盛り込まれた。


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 文協の呉屋春美会長は評議員会で「110周年に専念した一年間だったが、皆様の協力のお陰で重要な祝賀事業を成功させることができた。来年は新しい時代の幕開け。未来への高い期待と希望がもてる、よい年になるよう願っている」と話した。日本移民110周年記念祭典を牽引してきた菊地義治実行委員長は、「日系社会には底力がある。やれば出来ることが見せられた」と関係者の協力に謝意を述べ、「これなら国士館再開発も文協再生もできる。皆様に感謝申し上げ、これで引退させて頂きたい」と宣言した。110周年の資金集めは、菊地さんによるところが大きい。なんと250万レもの資金を残していく。それに比べれば、残り50万ぐらいは「少し」ともいえる。それぐらいは現執行部の力で何とかして欲しいところ?!

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