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《ブラジルサッカー》不遇のアーチスト、ガンソが国内復帰に前進

 ブラジルサッカー界の人気選手、ガンソ(29)の国内復帰が有力視されている。
 かつては「ネイマールの相棒」として知られ、サントスFCでは「ガンソがゲームを作り、ネイマールが点を取る」というパターンで2011年にはリベルタドーレス杯も制覇した。
 その後は期待されてサンパウロに移籍したが、故障が続き、伸び悩んだ。ただ、「走らないがゲームメイクのセンスはピカ一」として一部では熱狂的な人気と支持を博している。
 そんな彼は2016年の夏、スペインの名門セヴィージャに移籍したが、そこでポジションをめぐり監督と衝突。以来、欧州3シーズン目を迎えていたが、18年秋にはフランスのアミアンにレンタル移籍。そこで12月初旬までは常時出場していたが、そこからパッタリと出場が止まっていた。
 そんな、欧州で不遇のガンソ獲得を、リオの名門フルミネンセが狙っているとのニュースがブラジルを賑わしている。
 ここ数年フルミネンセは経営難で、現在イングランド・プレミアリーグ、エヴァートンのエースとして活躍中のリシャルリソンなど、下部の若手を売ることでなんとか経営をしのいでいた。だが、そんなチームが久々に迎える大物としてガンソを考えているという。
 保有権はセヴィージャにあり、移籍金は決して安くないが、フルミネンセは19年いっぱいまでのレンタルでガンソを獲得できそうだ。
 ガンソに関しては、サントスやその後に司令塔を務めていたサンパウロも可能性ありと思われていたが、ファンからの質問に、ガンソ夫人のジョヴァンナ氏がユーモア溢れる回答をしている。
 彼女はツイッターでファンとかなりざっくばらんに話をしているのだが、「サンパウロに戻ってきてよ」の問いかけには、「向こうがほしがってないのよね」と答え、さらに「サントスに戻って」には、「あの監督の下で? 勘弁してよ」と答えている。
 「あの監督」とは、2016~17年当時、セヴィージャを指揮していたホルへ・サンパオリ氏だ。同氏はその後アルゼンチン代表監督を経て、今はサントスの監督に就任している。
 ガンソは、セヴィージャ時代にサンパオリ監督とそりが合わずに出番を失っていたので、ジョヴァンナ夫人による「勘弁して」との発言につながったようだ。(14日付グローボエスポルテより)

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