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日伯サッカーのスター集結=「日本、50年までにW杯優勝を」=JHでトークショー

登壇した元選手ら

 コパ・アメリカの真っ最中、在サンパウロ日本国総領事館(野口泰総領事)はトークショー「元サッカー選手、監督が語る日伯サッカーの魅力」を6月26日、サンパウロ市のジャパン・ハウス(JH)で開催した。元ブラジル代表で元Jリーガーのワシントン・ステカネロ・セルケイラ氏、セレッソ大阪元監督のレヴィ―・クルピ氏、元日本代表の三浦泰年氏など日伯サッカー界の雄が集まった。

 トークショーにはサッカーファンや報道関係者ら約120人が出席。歴代のスター達は時折冗談を織り交ぜながら、現役時代や監督経験の貴重な話を披露し、出席者は終始聞きいった。
 進行をセザール・サンパイオ氏が務め、ワシントン氏、レヴィ―氏、アントニオ・デ・オリベイラ・フィーリョ氏、ビスマルク・バレット・ファリア氏、三浦氏の6氏が登壇。
 レヴィー氏は監督の視点から、日伯のプレースタイルについて、「日本人は試合で練習通りに動くが、自分のしたいプレーを我慢しているように思う。ブラジル人は遊びのように楽しんで、好き勝手にプレーし、心からサッカーが好きなのだと感じる。ただ双方に良さがあるので、上手に融合できれば良いと思う」と分析。
 また「日本人は試合に負けた時に自分を責めるが、ミスは必ず起こるし、試合を完全に予想するのは不可能。むしろそれが面白さだ」と日本人選手の精神面についても述べた。ワシントン氏も「日本は試合を優位に進めていても、1失点で調子を崩してしまう。世界での経験不足からくる欠点だと思う」と指摘。
 三浦氏も関連して「以前より前に出るようになったが、中盤、後方にずるさ、何でもやるという強さが足りない。ブラジルのメディアが日本を褒めていることに不信感が湧く」と厳しい態度を示した。
 コパ・アメリカに関しても「一方で試合中の責任感が低い。国内リーグでも、チームに優秀な外国人選手がいれば任せてしまう。エクアドル戦でも引くべきではないのに、点を取りにいく様子があまり見受けられなかった」と直近の試合を振り返った。
 セザール氏も「日本の選手は自分を低く見ている。準備もして技術ももっているが、迅速な意思決定をする人がいない。エクアドル戦も他人任せで好機を逃していた」と同調した。
 試合の過密スケジュールについても触れ、レヴィー氏は「過密スケジュールは財力のあるテレビの影響が大きい。正直重要でない試合もあり、怪我も増え、技術低下を招いている」と苦言を呈した。
 ワシントン氏も続けて「現役の頃は監督に怒られるくらい自主練習をした。自主練習は各々の課題に向き合える大事な時間。だが今の選手は過密スケジュールのせいで自主練習が難しい。今は学術的には進んでいるだろうが、以前の方が結果を出せていたのではないか」と述べた。
 三浦氏から日本サッカー界の将来について、「直近では来年の五輪で優勝、将来的には50年までにW杯で優勝することが目標。そのために、今は欧州でプレーするのは良い経験につながっているはず」と展望をのべた。

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