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コチア青年「次は元気に卒寿!」=喜寿・傘寿・米寿を祝う=遠方から参集、旧交温める

該当者が集まって記念写真

 コチア青年連絡協議会(前田進会長)が主催する「喜寿・傘寿・米寿祝賀会」が6日、サンパウロ市の宮城県人会館で行われ100人余りが集まった。2508人のコチア青年のうち該当者は74人で、実際に20人余りが出席した。当日は家族も同伴して約60人が集まり、中には首都ブラジリア、パラナ州クリチバ、ミナス州などの遠方から駆け付けた人も。久々の再会をゆっくりと楽しみ、「次は元気に卒寿(90歳)を祝おう」と語り合った。

 冒頭、先亡者に黙祷を捧げ、前田会長は「遠くから参加してもらい感動にたえない。久々にあった方と話していたら、『最初の頃の苦労は思い出したくもない。でもあれがあったから充実した現在がある』との話を聞き、深く共感した」と前置きし、「今年は初めて二、三世が中心になって準備してくれた。古藤ウィルソン忠志さん、本多泉美さんらに感謝。この体制で来年の65周年を準備する。開催日は9月20日。皆で彼らに協力しましょう」と呼びかけた。
 来賓の楠彰首席領事は「昨日、文協統合フォーラムに出席し、若い世代が感謝の気持ちや勤勉さを、日系人のアイデンティティとして受け継いでいることを実感した。それは皆さんが子どもたちに伝えた日系社会の財産」と祝辞を送った。
 昨年110周年実行委員長を務めた菊地義治さんも「コチア青年は戦後移民の代名詞。皆さんの多くが通う国士館スポーツセンターは、110周年記念事業の工事が8割がた進み、大きく変わって来た。120周年でもう一つ大きな工事を加えたら、日本カントリークラブを超えるような立派な施設になるかも。これは将来へのレガシー(遺産)。そして子どもは親に似るもの。我々の精神は二、三世の中に刻まれて、残っていくんです」との将来展望をのべた。
 前田会長から該当者に記念品が贈呈され、白浜清俊さんが該当者を代表して「30年前に神取忠会長時代にこの行事は始まった。あの頃は皆、還暦だったが、今は米寿まで来ていることを誇りに思う」と謝辞をのべた。

高橋一水元会長の音頭で乾杯

 西尾雅夫(のりお)副会長が「還暦、古希は卒業。次は卒寿です」と閉会の辞をのべ、高橋一水元会長が音頭をとって乾杯し、昼食に舌鼓をうった。喜寿を祝った菅沼東洋司さん(とよじ、77、長野)は俳句などで活躍中。「来年で来伯60年だが、あっという間だった。移民したおかげで、思うがまま、自由に生きられたことが最大の収穫」としみじみ語った。

ブラジリアの佐藤さん

 ブラジリアから出席した佐藤仁さん(静岡県、2次13回)は喜寿(77歳)を振り返り「コチア産組が潰れたとき、僕らも借金まみれで一番大変な時だった。今では日本やヨーロッパに旅行して充実した余生だよ」と笑った。

クリチバの多胡さん

 傘寿を祝いにクリチバからきた多胡延秋さん(80、群馬県、1次15回)は「ボクは別に大志を持ってきたわけじゃない」といいつつも、話を聞けば、パラナ連邦農業大学に入学して州農業局の公務員採用試験にも合格し、ブラジル社会で叩き上げて定年まで勤めた異色の人物だった。
 アチバイア在住で米寿(88歳)を迎えた吉田繁さん(1次2期)は、「ブラジルに到着して1年目に同期が集まって同期会をやり、撮った写真がこれ。集まった10人の中で、今生きているのはボクだけ」と少し寂しそうに語った。

ケーキカットの様子


□関連コラム□大耳小耳

 コチア青年の祝賀会でたまたま近くに座った秋山寿子さん(ひさこ)と話していたら、リオのマカエ植民地に入った花嫁移民だった。夫・洋二さんは1954年、寿子さんは10年後の64年に移住。同植民地は、リオ市民に野菜を供給するためにコチア産組が作ったところ。「コチア青年ばかり30家族入ったけど、低地で毎年洪水にやられて、皆で一斉に退耕したんです」との驚きの逸話。リオのフンシャル移住地の近くに4年、その後にミナスへ移って20年、夫の病気の関係で最後は聖市へ。これだけコチア青年が集まると、いろいろな人生のドラマが垣間見られると実感。

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