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会議所が賑やかに新年会=村田会頭「今年は変化の年」=新年会で華麗な奇術ショー

「EPA早期締結を訴えかけていきたい」と挨拶する佐藤真吾日伯経済交流促進委員長

 ブラジル日本商工会議所(村田俊典(としふみ)会頭)の新年会が17日正午から、サンパウロ市のブルーツリーホテル・モルンビーで開かれ、約180人が参加した。当日は告知なしで奇術師のマリオ・カミア氏が登場し、華麗なショーを繰り広げる新趣向があった。

 

 冒頭、司会の平田藤義事務局長は「60年前は、日米安保条約調印、チリ地震と日本への津波、ケネディ大統領選出馬、学生運動など世界は激動の時代を迎えていました。やはり世界は今年、米国とイランの衝突という火だねから始まりました。しかしブラジルは数年来、労働改革、年金改革を成しとげて、あと税制改革を実行すれば持続的成長が望めるところまでこぎつけました」との新年展望を語った。

 テーブルには白石テルマ・シェフによるおせち料理が並んだ。挨拶に立った村田会頭は「低金利、低インフレという新しい市場環境の中で、スタートアップ企業や新ビジネスが次々に生れ、既存のビジネスの在り方を見直す時期に来ている。2020年はトランスフォーメーション(変化、変質)の年」との見通しを語った。

 野口泰在サンパウロ総領事の言葉の後、奇術師のマリオ・カミア氏の紹介ビデオが流れ、中空に浮かんだ箱から本人が登場。会場の来場者を舞台にあげて参加型のマジックを次々に披露した。予期せぬカードを登場させたり、切ったはずのロープが繋がって出てきたりと次々に奇術を披露し、最後は自分が梯子の上の箱に入って、瞬時に舞台上のアシスタントと入れ替わるという大技も披露。新年会の新趣向に会場から大きな拍手が送られた。

 その後、ブラジル日本青年会議所(JCI)の浅村マルシオ新会頭が挨拶し、「今年もイベントを開催していく。ぜひ従業員にイベントへの参加奨励をお願いしたい」と語り、2月10日午後7時半からサンパウロ州議会で開催される新執行部就任式への出席を呼びかけた。

 続いて商工会議所の新年度常任理事・監事の紹介があった。【会頭】村田俊典、【副会頭】佐藤真吾日伯経済交流促進委員長、安田篤(あつし)日伯交流委員長、大久保敦イノベーション・中小企業委員会、秋山雄一環境委員長、【専任理事】藏掛(くらかけ)忠明日伯法律委員長、鈴木ワグネル企業経営・地場企業推進委員長、讃井(さぬい)慎一総務委員長、長野昌幸異業種交流委員長、松崎治夫企画戦略委員長、永谷(ながたに)佳久渉外広報委員長、篠崎幸男(ゆきお)相互啓発委員長、福元信義財務委員長に加え、二宮正人幹事会議長らが一言ずつ抱負をのべた。

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     ◎

 商工会議所の新年会でマジックを披露したマリオ・カミアさんは、グローボTV局のセルジオ・グロイスマンの番組などにも出演しており、芸歴20年、マジック界では有名な人物。本人が「我が家は3代に渡ってマジックを家業にしてきた」と興味深い内容を自己紹介していた。まるで「ブラジルの引田天功」のような感じだ。今週末26日(日)にもマジックショーが、サンパウロ市ショッピング・エルドラド内のTeatro das Artesで行われる。問い合わせは電話(11・94782・5939、contato@mariokamia.com.br)まで。それにしても、どうしてブラジルには日系奇術師が多いのか? 「手先が器用だから」だけではないような気が…。

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