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サンパウロ大都市圏=大雨でチエテ川など溢れる=土砂崩れや交通網の混乱も

標識が半分以上水没したマルジナル・チエテのバンデイラス橋付近(10日付G1サイトの記事の一部)

 寒冷前線接近で9日夜から始まった雨により、サンパウロ大都市圏で大きな被害が発生したと10日付現地紙サイトが報じている。

 サンパウロ市での被害は、チエテ川とピニェイロス川が溢れた事などで生じた洪水や冠水、倒木などが中心だ。チエテ川とピニェイロス川の水位上昇は記録的なもので、マルジナル・チエテではセボラン方面がカーザ・ヴェルデ橋付近から通行不能となるなど、両マルジナルで車が通れない程の冠水状態箇所が生じた。

 12時半現在の冠水箇所は89で66カ所は通行不能と報告され、バスや都電(CPTM)中心に影響が出ている。市役所はナンバープレートの末尾番号による乗り入れ規制を中止。授業を停止した学校も多数出た。

 バスへの影響は長距離バスにも及び、チエテのターミナルでは市外から来るバスが到着出来ず、市外に出るバスも動かないため、チケットを買わないよう券売所でアドバイスされた人もいた。

 サンパウロ市に入る高速道は軒並み渋滞。グアルーリョス、コンゴーニャスの両空港ではキャンセル便も出た。

 サンパウロ州政府とサンパウロ市市役所は10日の混乱は短時間に大量の雨が降ったためと説明している。サンパウロ市北部のミランテ・サンターナでは24時間の雨としては史上8番目となる114・0ミリを記録。同観測点での2月の平均降水量は249・7ミリで、10日朝までの雨は月間平均の80%を超えた。

 また、10日朝10時過ぎに150ミリの雨が降ったと報告されたオザスコ市では、モロ・ド・ソコーで土砂崩れが発生し、家屋が押し流されるなどの被害が出たが、正午現在では負傷者発生との報告は出ていない。

 ボツカツー市での雨も120ミリを超え、アウト区とボア・ヴィスタ区を結ぶ橋が流された他、道路の冠水や陥没、家屋倒壊などの被害が続出。陥没した道路に車が飲み込まれる、車の上に瓦礫を集めるカサンバが乗り上げるといった光景も見られた。同市市役所は非常事態を宣言した。

 バルエリー市では9日夜から10日朝8時までで141・2ミリを記録。グアルーリョス市でもバスターミナスが冠水状態となり、運行停止となるなどの被害が出た。

 サンパウロ大都市圏以外でも、アラサリグアマ市で橋の流失や土砂崩れ、家屋倒壊が起き、5人が負傷。ソロカバ市では冠水で道路が封鎖された。洪水や倒木などの被害は海岸部でも報告されるなど、広範囲で被害が出ている。

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