サンパウロ州では、寒冷前線通過とサンパウロ州内陸部に居座る低気圧などにより、25日に強風を伴う豪雨に見舞われたところがある。
その一例は、サンパウロ州内陸部のジャカレイー市だ。
同市では、25日夜、僅かの時間に105ミリという強い雨が降り、16カ所で冠水が起きた。最も被害が大きかったのはリオ・コンプリード区で、増水した川が溢れ、何軒もの家が浸水被害に遭った。
また、ノヴァ・ジャカレイー区では、アパートの門番詰め所が崩れ、70人ほどの住民も退去を余儀なくされた。市役所によると、25日夜10時頃、敷地内のアスファルトが陥没。穴に飲み込まれた形になった門番詰め所は、約45度の斜面にかろうじて乗っかった状態になった。アパートの住民らは未明に退去させられ、親族などの家に引き取られた。
シダーデ・サウヴァドール区では夜9時頃に家屋の車庫の床が崩れ、電信柱と車も巻き込まれた。この家の住民も親族の家に身を寄せている。
同市付近を走るヅットラ街道は、26日午前3時半頃、167キロ付近と165キロ付近でがけ崩れが起き、通行禁止となった。また、171キロ地点では、26日未明に起きた土砂崩れでサンパウロ方面行きが通行不能となった。
また、強風のため、リオ・コンプリード区のペドラ・マル、ジュリオ・デ・カルヴァーリョ地区では倒木が起き、タンキーニョ道が数箇所、通行止めとなった。
また、近くのタウバテー市でも25日夜8時頃、工事中である事を示す看板が強風で飛ばされた上、溢れた水によってアスファルトの路面に出来た穴が見えなかったため、車が穴に引っかかって身動き出来なくなるという事故が起きた。
商品を届けに行った後に、街まで戻ろうとしていたアレッシャンドレ氏は、冠水が広い範囲に及んでいたため、渡れないと判断して車を止めたところ、水の勢いが強く、流されたという。(26日付G1サイトより)
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