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《コロナウイルス》「パニック起こすな」とブラジル大統領呼びかける=感染確認者は7州25人=連邦直轄区の女性は重症で入院中

コロナウイルスを警戒してマスクをする市民(Paschoal Angulo/Fotos Publicas)

 【既報関連】ブラジル国内で新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の感染者が増える中、ボウソナロ大統領は6日、「感染者は増える可能性があるが、パニックを起こさないように」と国民に呼びかけた。また、6日時点では13人だった感染確認者は、9日には25人に増えたと、7~9日付現地紙・サイトが報じている。
 ボウソナロ大統領は6日の夜放送された声明の中で、「世界は大変な困難に直面している。中国で発生した新型ウイルスは、今や世界中に拡がっている。ブラジルは、港湾や空港での検疫体制を強化し、医療システムも整えている。また、各機関、自治体が適切な行動を取れるように、ウイルスに関する正確な情報も毎日出している。保健省を通じて、全ての州に技術的指導も行っている。この状況を克服するため、全てのブラジル国民、特に医療従事者に対して団結を呼びかける。感染者はまだ増えるかも知れないが、今はパニックを起こすときではない」と語った。
 9日午後4時付の保健省発表では、ブラジル国内では、六つの州と連邦直轄区(DF)内で25人の感染が確認され、930人が検査中、685人が検査の結果、感染なしとされた。
 アルゼンチンでは7日、糖尿病、腎不全、高血圧などの持病を抱えていた64歳の男性が、ラテン・アメリカ諸国初のコロナウイルス感染による死亡者と確認された。ブラジル国内の感染者の多くは軽症で、自宅療養措置が取られているが、DFでは52歳の女性が重症で入院し、呼吸器をつけている。この女性も慢性病を抱えていた。世界保健機関(WHO)によると、慢性病を抱えている人がコロナウイルスにかかると、致死率は9倍になる。
 また、サンパウロ市有数のエリート私立校、アヴェニューズ・サンパウロは6日、初等科7年生の男子生徒がコロナウイルスに感染したことで、休校措置をとることを決めた。
 この男子生徒は、カーニバル休みの間、米国コロラド州に旅行していた。帰国からほぼ1週間後の5日に風邪の症状が出て、病院にいったところ、感染が判明した。学校側は休校がいつまで続くかを明らかにしていないが、遠隔授業実施の可能性もあるという。
 6日付ニュースサイトUOLによると、連邦政府は、公共医療機関の診療時間拡大措置や、「自宅療養措置」の正式法制化、マイス・メジコス制度の対象自治体の拡大措置などを週明けにも発表する予定だ。
 パウロ・ゲデス経済相は、「新型コロナウイルス災禍はブラジルの国内総生産(GDP)に影響を与える。現時点での試算では、GDPにしてマイナス0・5%ポイント(P)からマイナス0・1%Pの間だろうと見ている」と語っている。

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