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ボウソナロ=人気保健相の解任匂わせる=ネットで運動、会見でも示唆=マイア下院議長は強く反発

5日、サンパウロ市での隔離政策反対集会(Roberto Parizotti)

 各州による新型コロナウイルス対策での外出自粛令(クアレンテーナ)と、それを奨励するルイス・エンリケ・マンデッタ保健相が国民から強い支持を受ける中、ボウソナロ大統領が引き続き、クアレンテーナを止めさせるよう積極的に働き、マンデッタ氏解任をほのめかす発言を行った。また、大統領支持者たちもそれに乗じ、ネット上で同保健相への嫌がらせを煽るなど、威嚇的行為を続けている。5日付現地サイトが報じている。 
 1~3日にダッタフォーリャが行った調査では、国民の76%が州や保健相が推奨する社会的隔離策(ディスタンシアメント・ソシアル)に賛成している。 
 だが、ボウソナロ大統領は依然として、隔離によるコロナ対策に強く反対。そこで、急進派の福音派リーダーの一人が提案した「コロナウイルスに対する断食」を5日に行うと宣言した。 
 この考えには福音派の牧師たちが反論したが、一部の福音派の有志が5日、断食と同時に隔離反対集会を行い、サンパウロ市やクリチーバ市、ブラジリアなどで、隔離策上、中止されている大規模集会を開いた。サンパウロ州や連邦直轄区は、感染爆発が秒読み段階に入っていると言われる中での出来事だ。 
 また、3日発表のダッタフォーリャの世論調査でマンデッタ保健相の支持率が76%に上昇したことが判明した後、ボウソナロ大統領支持者らがネット上で「フォーラ(出て行け)、マンデッタ」と、同相の辞任を求める運動を開始。ボウソナロ一家のグル(師匠)とも呼ばれるオラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏もそれを後押しした。 
 これに対して、ロドリゴ・マイア下院議長は6日、バンデイランテス局の生放送で「マンデッタ氏が嫌悪部隊の攻撃対象になっている」として、大統領を間接的に批判した。「嫌悪部隊」は予てから大統領府内にあるとされる大統領次男カルロス氏を頭とするネット部隊で、「フェイクニュース拡散の温床」として連邦議会の調査委員会でも問題にされている。 
 4日付フォーリャ紙などによると、マイア議長とダヴィ・アルコルンブレ上院議長は2日夜、マンデッタ氏と会食を行っている。この会食は、大統領府からのボウソナロ大統領との会合への誘いを断って行ったものだ。マイア議長は3日、「大統領には保健相を解雇する勇気はない」とも発言していた。 
 他方、ボウソナロ大統領は2日に「マンデッタ氏は謙遜さを欠く」などと発言して威嚇を行っていたが、5日の定例会見でも、名前こそ伏せたものの、「スター大臣の時代は終わり」などと発言し、マンデッタ氏に圧力をかけている。 
 一方、現政権の前市民相、オスマール・テラ下議が4日、「クアレンテーナを採用した国では感染者がかえって増えている」との虚報を流して削除されるという問題を起こした。複数のメディアは、「マンデッタ氏の後任の座を狙っているのでは」と憶測している。

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