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《ブラジル》ボウソナロ大統領=やはり連警に干渉か?=モロは携帯で証拠を提示=後任には息子たちの知人=警察側も強い懸念と反発

ラマジェム氏とカルロス氏の関係を示す写真(twitter)

 【既報関連】24日のセルジオ・モロ法相の電撃辞任は、その後も強い波紋を投げかけている。同日午後にはボウソナロ大統領とモロ元法相との間で激しいメッセージの応酬が行われた上、25日以降は、大統領が指名する意向の連警トップと新法相が、噂されている息子の捜査逃れを目的としたものと疑われ、強い反発を受けている。24〜27日付現地紙、サイトが報じている。

 モロ法相が辞任を発表した24日の夕刻、ボウソナロ大統領は閣僚を集め、テレビで生放送の会見を行った。モロ法相が午前中に行った会見で、「大統領が連邦警察の人事に介入した」と告発したこともあり、会見中は、鍋を叩いての抗議行動(パネラッソ)やクラクションを鳴らしての抗議行動(ブジナッソ)が全国で頻発した。
 大統領はこの会見で連邦警察への介入を否定。モロ氏に関しても、「大統領選挙が終わらないうちに大臣職を求めてきた」「自身の最高裁判事指名と引き換えにヴァレイショ連邦警察長官の解任を受け入れた」などと語った。
 だが、その夜放送されたグローボ局のニュース「ジョルナル・ナシオナル」が、モロ氏が同局に提示した携帯電話の内容を公表。ボウソナロ氏自身がモロ氏に条件をつけてヴァレイショ氏解任を迫ってきたこと、ボウソナロ氏の熱心な支持者として知られ、24日の会見にも同席したカルラ・ザンベッリ下議も最高裁職と引き換えにヴァレイショ氏交代を求めたが、「魂は売らない」とモロ氏が返信していたことなどが報じられた。
 25日には、連邦警察新長官がアレッシャンドレ・ラマジェム氏、新法相がジョルジェ・オリヴェイラ氏になるであろうと報じられ、さらに物議を醸した。
 ラマジェム氏は18年の大統領選での刺傷事件後に、ボウソナロ氏の警備を担当していた人物であり、一昨年の大晦日から昨年の新年にかけての一夜を、連警の捜査対象に挙がっている大統領次男カルロス氏と過ごした写真も報じられている。また、オリヴェイラ氏も大統領自身と三男エドゥアルド下議の側近の長を務めた人物で、現在は大統領府総務室長官だ。
 奇しくも同じ25日、連邦警察がカルロス氏を「フェイクニュース犯罪の中心人物」として断定した、との報道が大々的に行われた。また、一部メディアで大統領長男フラヴィオ氏のラシャジーニャ疑惑での金の行き先がリオ市西部のミリシアが建設した建物の支払いに充てられていたとの報道もなされた。
 また、24日のモロ氏の辞任会見後は、連邦検察庁長官が最高裁に事実関係を捜査する許可を求めるなど、政界、司法界の動揺も大きかった。
 こうしたことから26日、全国連邦警察警部協会(ADPF)がボウソナロ大統領の連警への干渉に強く反発する声明を発表。最高裁も、カルロス氏が指揮しているとされる「憎悪部隊」に関する捜査担当者の交代を禁ずる命令を出した。

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