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サンタクルス病院=コロナ対策で集中治療室増床=万全の院内感染対策で対処=「通常医療の方、早めの来院を」

左から長谷川レナト医局長、辻マルセロ病院長、柳澤智洋渉外担当(提供写真)

 81年前、1939年4月29日に「日本病院」として落成式が行われたサンタクルス病院(石川レナト理事長)。当時から日本移民の感染症治療などに尽力してきた由緒ある日系医療機関だ。同病院は現在、新型コロナウイルスのブラジル蔓延にあたり、医療体制を強化して対処に万全を期している。その詳細を、辻マルセロ院長と長谷川レナト医局長にメールで取材した。

 「当院ではコロナウイルスで入院される方は以前より減少傾向です」――サンタクルス病院でのコロナ感染による入院者数の変化について質問したところ、12日、このような返答があった。
 コロナ感染者治療を強化するために、同病院では集中治療室(UTI、日本のICU)のベッドを30床から36床を増床し、人口肺装置を購入した。12日現在でUTI稼働率は約半分だが、「その日によって変動が大きい」とのこと。
 その他、院内フロアにコロナ中等症状患者用病棟も増設し、体制を整えている。
 同病院の医療保険プラザッキ加入者では20人ほどがコロナで入院しているという。今後は市と提携し、SUS患者も受け入れていく事を検討し、市と調整をおこなっている。
 3月第1週にはPCR検査とコロナ抗体検査キットを取得し、検査を始めている。特に後者では30分未満の診断が可能で、価格は350レアル。現在1日につき20~30人程度が検査を受けているという。検査で陽性反応が出れば、医者が診断を行うという。
 石川理事長は「コロナ感染症以外の疾患をもつ患者が、今までと同じような医療を受けることが難しくなっている現状を受け、通常医療維持にも努めております」とのコメントを発表している。通常の外科や診断、救急、入院、外来の維持もしており、通常の医療を受けるために訪れる人の数は徐々に戻って来ているという。
 以前は院内感染を警戒して「不要不急の来院は避けるよう」推奨していたが、コロナ患者と通常患者を隔てた動線を完全に実施するなどの院内感染対策をすることで、通常医療の維持を可能にしている。
 症状があるにも関わらず来院を先延ばしすることで様々なリスクが高まり、重篤化すると治療が困難になることから、「通常医療を受けたい方も院内感染の心配をせず、早めの来院や診断をしていただければと思います」と呼びかけている。
 抗体検査については同サイト(https://www.hospitalsantacruz.com.br/procedimento/teste-rapido-covid19/?utm_term=HSC+NEWS+-+EDIA%C2%87A%C2%83O+NAo+2&utm_campaign=HSC+News&utm_source=e-goi&utm_medium=email)に詳細が掲載されている。


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     ◎
 サンタクルス病院は3月から、新型コロナウイルス緊急コールセンター(日本語対応、24時間、11・97572・4602)を設置して、日々対応をしている。そのように、コロナ禍で多くの人命を救うため尽力する同病院の現場スタッフへ、多くの団体が食事や物資の提供を行っているという。▼ジョジョラーメン=ラーメン▼ネスプレッソ=コーヒー▼グラフィカブラジル=マスク▼ハッカ=マスク、防護服▼さくら醤油=フェイスシールド▼エスパッソ和=シュークリームを提供しており、石川レナト理事長が感謝の意を述べている。

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