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東西南北

 ボルソナロ大統領は、16日に予定されていた政見放送を急きょ取りやめた。17日には、軍人閣僚11人を引き連れ、大統領官邸前でのデモ参加者たちに挨拶した。このデモの目的は「連邦政府を支持する」という、攻撃的なトーンをかなり抑えたもので、集まった群衆も少なかった。また、全国各地で行われた車両デモも、軍警が介入して止めた。これまでの週末よりはだいぶおとなしいものとなった。それでも大統領に直接会った集団がナチス風の敬礼を行う、振りかざした国旗でバンデイランテス局のレポーターらにいやがらせをする、棺桶を担ぐ行為でコロナの犠牲者を刺激するなどの行為などが報告された。皆がおとなしく家にいてほしいが。
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 17日、リオ州のエジマール・サントス保健局長が解任された。解任の理由は、州が宣言した臨時病院の準備が遅れたことに加え、人工呼吸器などの購入に関する不正入札疑惑の浮上などだ。同州では今月のはじめに、州保健局元副局長のガブリエル・ネーヴェス氏ら3人が、コロナウイルスに伴う緊急医療用具の購入絡みの疑惑で逮捕されていた。コロナ蔓延で、ただでさえ皆が不安になっている時に、保健局がこれでは、リオ州政府はあまり連邦政府を批判する資格がないかも。
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 アミウトン・モウロン副大統領が16日から、公務を離れて自主隔離に入っている。理由は、側近の一人にコロナウイルスの陽性反応が出たためだ。モウロン氏とパウラ夫人も検査を受けたが、陰性で問題なかった。現在は、毎日のようにボルソナロ大統領に問題が続出しているので、副大統領もゆっくり休めない状態だが。

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