ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》コロナ禍=回復者数が治療中の人超す=それでも1千人以上が死亡=ベロ・オリゾンテでは隔離緩和で感染急増

《ブラジル》コロナ禍=回復者数が治療中の人超す=それでも1千人以上が死亡=ベロ・オリゾンテでは隔離緩和で感染急増

コロナ感染者用に増設された病室(Divulgacao/Governo do Rio de Janeiro)

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染拡大は続き、17日夜の保健省発表による死者1269人増(計4万6510人)、感染者は3万2188人増(95万5377人)となった。感染者数が100万人の大台まであと2日ほどに迫った一方、回復者が46万3474人となり、治療中の患者数44万5393人を上回るという朗報もあった。
 16、17日付現地紙、サイトの報道によれば、退院許可が出たり、抗体検査では陽性だが、PCR検査でウイルスが検出されず、回復とみなされたりした人は、検査数増加と共に増えている。1日の感染者が3日連続で3万人を超えた9日以降、回復者の割合は初の42%超えを記録した。16日は47・8%(治療中患者は47・3%)となった。死者数を感染者数で割った致死率も15日に5%を切り、4・9%となっている。
 週末の増加数減少を受け、火曜日は感染者や死者の数が増える。全国的には、北、北東部、各州内陸部や都市周辺部での感染拡大傾向が続くが、社会隔離緩和が始まった州の動きも気がかりだ。
 そういう意味で注目されている州の一つは、1日から社会隔離の基準を変更したサンパウロ州だ。16日現在の同州の感染者数は8825人増の19万285人、死者数は365人増の1万1132人となった。
 16日の増加数は感染者、死者数共に記録を更新した。州保健局はドライブスルーなどの検査数増加と、内陸部での死者増加が原因との見解を表明。サンパウロ大都市圏の致死率は低下している。同州での検査数は60万2384件で、当初は唯一の検査対象だった重症者の割合は12・7%(7万6718人)に減少。軽症者や風邪の症状のある人向けの簡易検査での陽性率は30%だった。

 感染者、死者共に全国2位のリオ州は、感染者が8万3343人、死者が7967人となり、死因調査中の人も1133人いる。同州では、連邦大学付属病院が医師や資材不足で病床を閉じるという動きもある中、隔離緩和が進められている。
 5月25日に隔離緩和が始まったミナス州のベロ・オリゾンテ市では、統一健康保健システム(SUS)内のコロナ感染者用集中治療室の占有率が、緩和前日の40%から82%(14日現在)に急上昇した。同期間中の感染者は6668人が3・2倍の2万1381人に、死者も226人が2・1倍の475人に増えた。16日現在の感染者は2万2024人、死者は502人だ。
 また、16日現在の感染者数が1万5212人(100万人あたりの発生率4338人)、死者は585人(167人)のリオ・グランデ・ド・ノルテ州では、ナタル大都市圏で集中治療室が満杯という状態が続いており、17日からの予定だった隔離緩和を見合わせた。ナタル市では、集中治療室が空くのを2週間待たされ、司法命令も出たのに、車いすを提供されただけで、入院さえ出来ずに亡くなるという患者も出ている。

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