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「長いようで短かった」=野口総領事オンライン送別会=1400人が別れ惜しむ

送別会の最後、乾杯を行う様子

送別会の最後、乾杯を行う様子

 7月末で帰朝する野口泰在サンパウロ総領事の送別会が日系33団体の共催により7月14日(火)18時から文協ユーチューブから中継する形で開催され、1400人以上が視聴した。ブラジル日本文化福祉協会(文協)、サンパウロ日伯援護協会(援協)、ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)、ブラジル日本商工会議所(商議所)、日伯文化連盟(アリアンサ)、JICAブラジル事務所(JICA)の代表者らがオンライン会議アプリZOOMで集まり、奥原ジョージ文協副会長を司会に進行した。

 石川レナト文協会長は総領事が就任中に、サンパウロ州だけでなく麻州・南麻州・三角ミナス地域含む82都市をその足で訪れ、「多く地域との交流や支援を通し信頼を重ねてきた」と行動力を称えた。
 与儀昭雄(よぎ・あけお)援協会長は「医療や社会福祉分野における私達の仕事への絶え間ない支援」への感謝を述べた。
 市川利雄県連会長は日本祭への支援の感謝を述べた。特に「日本移民110周年となる21回にはギネス記録挑戦し、多大な協力をして頂いた」と強調した。
 野口総領事が名誉顧問も務める商議所の村田俊典会頭は懇親昼食会への欠かさぬ参加や、日本企業への厚いサポート体制を述べ「一体感が増した」と功績を述べた。
 アリアンサの吉田エドゥアルド会長は、同総領事が日本語教育や日本文化の普及や強化活動に貢献して日伯交流に努めた点を高く評価した。
 日系諸団体をはじめ、野村アウレリオ市議(PSB)、ゴウラルト・ハヤシ・ロドリゴ市議(PSD)ら多くの政治家や企業も感謝の意を表した。
 野口総領事は挨拶の中で、送別会開催に感謝の言葉を述べ、「ブラジルに来た2017年10月が昨日の事のように感じる。長いようで短かった」と2年9カ月の任期を振り返った。
 佐藤洋史(ひろし)JICAブラジル事務所所長は、総領事が精力的に活動し、日系社会との深い絆を築いていた事を称え、最後は「サウージ! 乾杯!」の声と共に締めくくられた。
 野村アウレリオ市議(PSB)はニッパキ紙の取材に対し、「間違い無く人気のある総領事のひとりでしょう」と参加した感想を述べた。
 一方、アラサツーバ商工会議所は9日、同総領事が日本文化継承活動や市民交流促進、福祉団体などの活動を支援してきたことを称え、オンラインで表彰式を行っていた。
 23日(木)19時からには、JH主催でオンライン講演会が開催され、ブラジルでの学び、移民110周年記念式典について講演する予定。放送はジャパンハウスのユーチューブチャンネル(https://www.youtube.com/c/JAPANHOUSES%C3%A3oPaulo/featured)で放送される。
 総領事の送別会は文協ユーチューブチャンネルで動画を見られる。(https://youtu.be/SRRt48esMUo)

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