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高知=注文殺到で県人会ビックリ!=販売総数はなんと約600食=先陣切ってイベントに挑戦

片山アルナルド会長

片山アルナルド会長

 「まさかこんなに事前注文がくるとは予想していませんでした。この災禍の中、協力していただいた方には本当に感謝しかありません」――高知県人会の片山アルナルド会長(二世、75歳)は顔をほころばせた。外出自粛令が発令されてから4カ月が経った今も、県人会の大半はイベント活動を自粛している。その中、高知県人会は先陣を切って7月25日「ドライブスルーフェイジョアーダ祭り」を行った。

 同祭は事前注文制でフェイジョアーダ、焼きそば、揚げ魚弁当の3種類を販売した。予約注文は当日正午締め切りだったが、予想よりも遥かに注文が多かったため、「泣く泣く当日の注文を断らざるをえなかった」という。
 同祭は前々日の23日から仕込みを行い、当日は約20人程の県人会スタッフが集まり、コロナ対策を遵守しながら調理と販売を行った。
 片山会長は、「SNSや新聞などの宣伝、また知人への口コミなど、各方面で告知をしていただいたおかげで、イベント前日時点でフェイジョアーダの予約は200人前でした。皆ここまで予約がくるとは予想していなかったので、本当に驚いています。ただ、当日注文をくれた方の中には材料の関係でお断りした方もいたので、その点は申し訳ないかぎりです」とうれしい悲鳴を上げるほどだった。

イベント当日の様子

イベント当日の様子

 最終集計した結果、さらに片山会長は驚いた。「イベント後に販売数を集計した結果、フェイジョアーダは約270人前、焼きそば180人前、焼き魚弁当130人前を販売することができました。今年はコロナの影響で例年のような日本祭りなどのイベントができず県人会にかかる経費をどう賄おうかと考えていた為、ご協力いただいた方々に心から感謝しています」とのこと。
 同会場にてスタッフの一人として手伝いを行っていた広瀬エミコさんは、「現在、コロナの影響で各県人会がイベントを開けず寂しかったですが、久しぶりに皆で一丸となってこの祭りを行うことができて本当に楽しいです。購入していただいた方にも、調理や配達を協力していただいた方にも本当に感謝しています」と笑顔を浮かべ、充実した表情で額の汗をぬぐった。

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