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《ブラジル》コロナワクチン接種開始「2月の半ば頃」=保健省が接種計画を発表=英米製中心だが中国製も購入対象に

16日の発表の様子(Isac Nobrega/PR)

 連邦政府は16日、新型コロナウイルスのワクチン接種プランを正式発表し、接種開始が来年2月頃からで4段階に分けて実施されると明らかにされた。ボルソナロ大統領と政治的対立関係にあるジョアン・ドリア・サンパウロ州知事の推薦する「コロナバック」も対象ワクチンとして含まれていることが注目された。16日付現地紙サイトが報じている。
 今回発表された計画によると、連邦政府はすでに2021年用に3億5千回分のワクチンの購入交渉を行っているという。これをもって、1億7500万人の伯人に対するワクチン接種を施したいとしている。
 政府は接種用ワクチンとして、イギリスのオックスフォード大学とアストラゼネカ社が開発するワクチンに2億1千万回分、世界保健機関(WHO)も関わっているコヴァックス・ファシリティのワクチン(4250万回分)、米国ファイザー製薬社製(7千万回分)を見込んでいる。
 また、ブラジリアで治験中のスイスのジャンセン社のワクチンも3800万回分の購入を考えている。ただし、納品予定は、第2四半期に300万回分、第3四半期に800万回分、第4四半期に2700万回分というから、接種期間は相当長くなる。
 エドゥアルド・パズエロ保健相は、コロナバックも対象の中に含まれていることを公言した。このコロナバックは、中国製ということでボルソナロ大統領がイデオロギー的に嫌い、ドリア知事が「国で承認されないなら州で独自に」と来年1月25日からのワクチン接種を宣言。これが国内でのワクチン問題の不安と不信感を招く形となっていたが、現時点では国のワクチン計画の対象に含まれていることが明らかにされた。

 パズエロ保健相はこのほか、モデルナ(米国)、バラト・バイオテック(インド)、ガマレヤ(ロシア)といった企業とも交渉を行っていると話し、国家衛生監督庁(ANVISA)の審査を通り、登録される必要性を説いた。現時点ではまだ、ブラジルで登録されたワクチンはなく、治験結果と共に、見積価格や納品のタイムスケジュールも提出するよう求めた。
 同保健相によると、ワクチンの接種開始は「2月の半ば」で、具体的な日付の言及はなかった。だが、この時期の接種開始は、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)とブタンタン研究所が今月中に最終的な治験結果を提出する見込みであることを考慮したものだ。
 ワクチン接種は4段階にわたって行われ、最初の3段階の中心となるのはアストラゼネカのワクチンになるという。同ワクチンの製造はFiocruzが担当する。
 初期の4段階の接種対象者は、医療従業者、高齢者、先住民、慢性病患者など、計4965万人だ。ここではアストラゼネカのワクチンが主に使われるが、州都や大都市ではファイザー製薬のものも使われる。ファイザー社のワクチンは第1四半期に200万回分が納品される予定だが、零下70度での保存が必要で、この基準を満たす施設はそうした都市にしかないためだ。
 今回の発表では、第4段階の接種対象者に、重度の障害者やキロンボ(黒人集落)住民、トラックや公共交通機関の運転手なども盛り込んでいる。

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